農林中央金庫1・8兆円赤字…3月期連結決算、海外金利の上昇で保有債券に巨額損失

2025年5月22日(木)20時53分 読売新聞

農林中央金庫の北林太郎理事長

 農林中央金庫が22日発表した2025年3月期連結決算は、最終利益が1兆8078億円の赤字(前期は636億円の黒字)だった。海外金利の上昇に伴い、保有する外国債券に巨額の損失が発生した。リーマン・ショックの影響を受けた09年3月期を上回り、過去最大の赤字となった。

 25年3月期は米欧国債などの低利回りの資産を約17兆3000億円売却して損失処理した。資産運用に占める債券の割合は、24年3月末時点の56%から48%まで低下したという。株式などへの分散投資を進め、26年3月期の最終利益は300億〜700億円の黒字転換を見込む。

 北林太郎理事長は22日の記者会見で「多額の赤字を重く受け止めている。慌てて何かにベットして(賭けて)投資せず、分散を効かせる。これまでの失敗と経験を含めてリスク管理を高度化したい」と述べた。

ヨミドクター 中学受験サポート 読売新聞購読ボタン 読売新聞

「月」をもっと詳しく

「月」のニュース

「月」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ