4月のパート・バイト時給、「小売」「サービス系」は好調 下落傾向の動向も

2025年5月23日(金)9時6分 財経新聞

 求人サイトを運営する各社が4月度のパート・アルバイトの時給動向を発表。マイナビとリクルート調査で平均時給アップとなった一方、ディップとエン・ジャパンが前年同月を下回り、各社で増減が分かれる結果となった。

【前月は】3月のパート・バイト時給は上昇続く、リクルート調査は2カ月連続で過去最高更新

■マイナビは過去最高時給を大きく更新
 16日、マイナビが4月の「アルバイト・パートの平均時給レポート」を発表した。全国平均時給は前年同月比29円増の1,296円となり、32カ月連続で前年同月を上回ると共に、2024年11月の1,281円を超えて過去最高時給を更新した。

 地域別では北海道・東北が同72円増の1,180円、関東が同64円増の1,363円、甲信越・北陸が同101円増の1,220円、東海が同73円増の1,250円、関西が同57円増の1,294円、中国・四国が同103円増の1,187円、九州・沖縄が同76円増の1,191円。関東・関西以外の5エリアで過去最高時給を更新している。

 2025年春闘で賃上げ率が5%超になったことが、パート・アルバイト時給にも影響。「飲食・フード」が初めて1,200円台となり、4カ月連続で過去最高時給を更新。また「教育」分野も新年度を控えて人員入れ替えで時給アップ傾向となり、過去最高時給を更新している。

■ディップは7カ月連続で前年下回る
 20日、ディップが4月の「アルバイト平均時給調査」を発表した。全国平均時給は前年同月比68円減の1,291円となり、7カ月連続で前年同月を下回った。「バイトル」に掲載された求人件数は同10.67%増の約37万5,000件だった。

 地域別では関東が同70円減の1,359円、東海が同11円減の1,259円、関西が同40円減の1,269円、九州が同210円減の1,181円だった。

■リクルートは時給アップ傾向が続く
 同日、リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』が、4月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査(三大都市圏)」を発表。平均時給は前年同月比37円増の1,260円だった。

 地域別では首都圏が前年同月比26円増の1,302円、東海が同42円増の1,177円、関西が同56円増の1,225円となり、3地域とも前年同月を上回った。

■エン・ジャパンは30カ月ぶりに前年下回る
 同日、エン・ジャパンが4月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。全国平均時給は前年同月比51円減の1,221円となり、30カ月ぶりに前年同月を下回った。

 エリア別では関東が同15円増の1,344円、東海が同11円減の1,241円、関西が同44円増の1,365円だった。

 学生アルバイトの入れ替えにともない、「販売・サービス系」「フード系」を中心に求人数が増加。同時に給与改定にともない「企画・事務系」「営業系」で時給アップの傾向がみられるという。

 職種別では9職種中7職種で平均時給が前年同月を上回った。その中では販売・サービス系が1,389円(前年同月比:82円増、以下同じ)、フード系が1,182円(54円増)、営業系が1,521円(55円増)で伸び幅が大きめ。反対に運輸・配送・軽作業系が1,219円(45円減)、企画・事務・管理系が1,325円(4円減)の2職種で平均時給が前年同月を下回った。

財経新聞

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