日建設計×ゼブラアンドカンパニーによる社会環境共創プログラム『FUTURE LENS』 医療・地域経営・コミュニティ×まちをテーマに2025年度 採択事業者3社が決定

2025年5月27日(火)13時4分 Digital PR Platform


医療法人社団オレンジ(長野県軽井沢町)、小平株式会社(鹿児島県日置市)、株式会社水中(東京都国立市)との3つのプロジェクトが始動

 株式会社⽇建設計(本社:東京都千代⽥区 代表取締役社⻑:⼤松敦、以下「日建設計」)は、株式会社Zebras and Company(ヨミ:ゼブラ アンド カンパニー、本社:東京都港区麻布十番、代表取締役:阿座上陽平、田淵良敬、以下Z&C)と共に実施・運営している、社会起業家への伴走支援・共創を行う社会環境共創プログラム『FUTURE LENS(フューチャーレンズ)』において、規定の選考スケジュールを経て、採択事業者3社を決定いたしました。
 本プログラムを通し、社会起業家が取り組む事業における課題の可視化、またその事業価値を体系化することで、事業の社会実装を強力に推進していくことを目指します。

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<採択事業者3者と実証テーマ>
・医療法人社団オレンジ:地域全体でいのちを支える医療とまちの仕組みやあり方の実証
・小平株式会社:日置市を軸に持続可能なまちを実現する地域経営のモデル実証
・株式会社水中:都市の新たなサードプレイスとしてのスナックの再解釈と展開に向けた実証

■応募・選考概要
 初年度となる今回は、全国から111社のプレエントリー、56社の本応募をいただきました。書類選考を経て、最終選考に12社を選出。日建設計の運営する共創プラットフォーム「PYNT(ピント)」でピッチ審査会を実施し、採択事業者を決定いたしました。
 書類選考では、日建設計の掲げる「社会環境デザイン」との親和性や、PYNTが目指す「ありたいまちの未来」との整合性、地域や社会へのインパクト、モデルの汎用性と展開性などの観点を総合的に評価しました。
 その後、通過12社全社と個別に面談を行い、日建設計・PYNTの提供価値との親和性を深めた上で実証計画の見直しも検討いただき、ピッチ審査会にてプレゼンを行っていただきました。
最終選考では、①採択事業者が主導して成果が出せるか、②日建設計側の伴走者が具体に選出でき、協業可能か、③採択テーマの多様性にあるか(偏りがないか)、などの観点を総合的に評価し、最終3社を採択事業者として決定いたしました。
 今回の選考を通じて、私たちも改めて、まちの未来を構想する視点や、都市や地域に新たな価値を創り出せる可能性など、多くの気づきを得る機会となりました。そして、ご応募いただいた皆さまと新しい繋がりが生まれ、新たな共創の一歩となるような出会いもありました。今後、3社とともに実証研究を進めながら、各地域において社会課題解決に繋がる仕組みを構築し、未来の都市における新たな価値創出を目指します。

<最終選考に選出した12社>


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■FUTURE LENS 2025年 採択事業者3社について
1.医療法人社団オレンジ


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<事業内容>
医療法人オレンジ・オレンジグループは、「人の暮らしをBe happy!に」をテーマに、国内3県で在宅医療を起点とし、衣食住を含んだ事業活動を行っています。医療法人として「診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ」(長野県軽井沢町)を含む在宅医療クリニック4つを展開。医療的ケア児のための通い場(福井、長野)、チェアクラフト工房(石川、福井)、みんなの保健室(福井2拠点)、カフェ事業(福井2拠点)、特別養護老人ホーム(福井)を運営しています。地域、まちづくりの一手として医療の箱から飛び出し、空き家活用、新規設置教育機関との協働、飲食運営や商店街での10年に及ぶ暮らしの保健室機能、公園整備立案、災害支援に至るまで地域で最もアクセシビリティの高い存在価値の環境設計を実践し続けてきました。そして2024年、全国で稀有な例となる、自治体・自治体病院・民間医療法人の三者連携協定を結ぶに至りました。まちづくりと医療の関係性の変化が何をもたらすかを実証していきます。

<取り組み予定の実証テーマ>
「いのちの終わりを支えることを まちづくりに組み込む」ことをテーマに、軽井沢町・軽井沢病院との連携協定の実施に対する実証・調査を行います。日建設計の持つ都市設計の視点から、地域全体で命を支える医療の在り方、そして実装に向けた医療者と地域住民の意識・行動変容を促すモデルをともに確立し、軽井沢町における社会実装を目指します。

<採択企業 コメント>
この度は私ども医療法人オレンジ・オレンジグループを第一期「FUTURE LENS」に採択いただき誠にありがとうございます。専門性が高いがゆえにこれまで語られてこなかった医療の現場をこれまでにない形で開き、社会性と経済性を併せ持つ、地域における新しい形での産業・業態を超え、点から線、そして立体になっていくように。生きて老いるプロセスにある人が本来持ち得るレジリエンスが引き出せるように、1人でも多くのあらゆる状態にある方たちの生きる喜びを本質的に支えていけるように実行していきます。

<日建設計 コメント>
医療や介護を「医療・福祉施設」や「医療従事者」の中だけにとどまらず、空き家や商店街、公園など地域のあらゆる資源にアプローチし、まちや暮らしのしなやかさの中で「老い」を支えていこうとする捉え方が非常に印象的でした。特に、「いのちの終わり」を地域全体で支える社会の在り方を、医療者自らがまちづくりの担い手として地域やコミュニティを再定義していく姿勢に、強い共感と期待を抱いています。軽井沢という地域の文脈を活かした医療とまちづくりの新たな接点を探りながら、他地域への展開可能性を検証していきたいと思います。

2.小平株式会社


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<事業内容>
鹿児島県に本社を置く、創業113年の地域商社。エネルギー(LPG、電力)・国際貿易・ITソフトウェア開発・ガソリンスタンド事業など多角的に事業を行っており、鹿児島、九州だけでなく、北中米、アジア、東南アジア、中東、EU等を含めたグローバルなビジネスを展開しています。
創業110年を迎えた2022年からの3年間を「第4創業期」と位置づけ、鹿児島県日置市湯之元地区への本社移転を契機に、「新しい老舗」として企業と地域の新しい関係性づくりにも取り組んでいます。自治体と共に湯之元を世界に誇れるまちへと変容させるため、空き屋の開発や施設のリノベーションといったハード面での取り組みも積極的に行ってきました。

<取り組み予定の実証テーマ>
鹿児島県日置市でシャッター温泉街となっている湯之元地区を舞台に、地域資源を掘り起こし、テクノロジーを活用しながらまちのコンセプトおよび事業づくりを行います。日建設計が強みとする都市部におけるエリア開発・ビジョン策定などの知見、そして社会環境デザインの視点を活かし、湯之元一帯を世界に誇れる魅力ある地域にするための地域経営のモデルをともに実証・構築します。

<採択企業 コメント>
このたび『FUTURE LENS』に採択いただき、心より感謝申し上げます。創業113年を迎えた当社は、“第4創業期”の旗印のもと、湯之元を〈地域資源×テクノロジー〉で再編集し、世界に誇れる温泉街へ進化させることを目指しています。日建設計の社会環境デザインの知見と、Zebras and Companyの伴走支援を得て、空き家リノベーションやエネルギー事業をはじめとする既存アセットを統合し、誰もが挑戦できるローカル・イノベーションのモデルを実証します。地方発の挑戦が、日本各地、そして世界の持続可能な都市づくりへ波及するよう、情熱と責任をもって取り組んでまいります。

<日建設計 コメント>
創業110年を超える老舗企業が主体となり、高い視座と大胆な構想力をもってまちづくりを進める姿勢に強い可能性を感じました。小平株式会社の持つ、地域での深い繋がりと信頼を元にした高い実行力と実装力に対して、日建設計が有する建築・都市の専門性を掛け合わせることで、これまでの日置市での取り組みを一段引き上げ、全国・世界に発信できる新しい地域再生・地方創生のモデルをともに創っていきたいと考えています。

3.株式会社水中


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<事業内容>
全国に約8万軒あるスナック・バーといった夜の社交場をアップデートし、若者や女性など、世代や属性を超えた多様な人々が安心して立ち寄れるサードプレイスを創出。地域の中において人との繋がりや地域コミュニティの再形成を目指しています。
2022年の設立以降、国立市での店舗運営を通じて属人的なスナックのサービスを文書化し、チームで経営するスナックの仕組みづくりや、スナックの新たな価値や魅力を発信することでブランディング向上に取り組んでいます。

<取り組み予定の実証テーマ>
喫茶店が“自律的に整える静かな余白”を提供するサードプレイスならば、スナックは“ゆるく巻き込まれる情緒的余白”を提供する“対話生成型サードプレイス”ともいえます。本プロジェクトでは”ママ人材”に依存しないチームで経営するスナックの新しいモデルづくりを通してコミュニティ形成の可視化を試み、社会実装を目指します。地域コミュニティにおける新しい交流の場づくりに向け、日建設計の持つ建築設計の専門性を活かした建物の設計や店舗運営の標準化・体系化、そしてエリア全体を見据えた他地域に展開可能な新たなサードプレイスのモデルをともに創ります。

<採択企業 コメント>
この度は『FUTURE LENS』に採択いただき、誠にありがとうございます。創業間もない私たちのような企業が、日建設計やゼブラアンドカンパニーのご知見をもとに事業を深化できる機会をいただけたことを、大変光栄に思っております。
2050年には日本の世帯の約半数が単身世帯になるとされるなか、私たちは、人が集い、語らい、笑い合う場としての「スナック」の価値を再発見し、アップデートすることで、これからの社会を支えるインフラとなることを目指しています。今回の機会を糧に、より一層取り組みを進めてまいります。

<日建設計 コメント>
全国に存在する「スナック」という日本独特の社交文化資源を、都市のサードプレイスとして再解釈し、現代に必要な繋がりを問い直す取り組みに都市の「新たなパブリック」としての可能性を感じました。誰もがアクセスできる居場所を拓きながら、地域資源としてのスナックの価値を再構築する取り組みは、画一的・匿名的になりがちな都市機能の更新において求められる社会的機能とは何か、共有財産としての場はどうあるべきかを掘り起こす実験でもあります。都市と人の関係性を再編するプロジェクトとしてご一緒できることを楽しみにしています。 

■関係者からのコメント
株式会社日建設計 執行役員 イノベーションデザインセンター代表 石川 貴之よりコメント


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 採択企業の皆様には、「おめでとうございます」というより、「ありがとうございます」という言葉の方が率直な気持ちです。

 私たちが実務を通じては、なかなかアプローチできなかったテーマ、課題、そして地域に対して、こんな素敵な協働が始まると思うとワクワクしています。建築・都市づくりの中で培ってきた経験を活かして、共に新しいまちの未来を描くチャレンジをしていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

Zebras and Company代表取締役 阿座上 陽平よりコメント


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 採択企業の皆さま、おめでとうございます。医療・地域経営・コミュニティといった地域課題に挑む3社と出会えたことを嬉しく思います。2年間のFUTURE LENSを通じて、事業と社会課題解決の接続点を探り実装し、その先にある都市と暮らしの新しい可能性をともに描いていけたら幸いです。

■社会環境共創プログラム『FUTURE LENS(フューチャーレンズ)』とは
FUTURE LENS HP:https://www.nikken.jp/ja/about/pynt_futurelens/index.html
過去のリリース内容:https://www.nikken.jp/ja/news/press_release/2024_12_09.html
以上

■日建設計について
日建設計は、建築・土木の設計監理、都市デザインおよびこれらに関連する調査・企画・コンサルティング業務を⾏うプロフェッショナル・サービス・ファームです。1900年の創業以来120年にわたって、社会の要請とクライアントの皆様の様々なご要望にお応えすべく、顕在的・潜在的な社会課題に対して解決を図る「社会環境デザイン」を通じた価値創造に取り組んできました。これまで⽇本、中国、ASEAN、中東でさまざまなプロジェクトに携わり、近年はインド、欧州にも展開しています。2021年3月には、脱炭素社会への取り組みに向けた「気候非常事態宣言」を宣言しました。
URL:https://www.nikken.jp/ja/

■株式会社Zebras and Company(ゼブラアンドカンパニー)について
「Different scale, Different future (新しいものさしがあれば、新しい成長が起こり、新しい未来が作れる)」をテーマに、誰もが社会課題解決と持続的で健康的な企業経営に挑戦できる「優しく健やかで楽しい社会」を目指し、投資と経営支援を行う会社です。投資・経営支援、行政や金融企業との連携、「ゼブラ企業」に関するリサーチと情報発信を通してゼブラ的経営を体系化し、「ゼブラ企業」という概念が全ての企業に実装され新たなビジネスモデルの可能性を広がる世界を目指しています。
https://www.zebrasand.co.jp


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本件に関するお問合わせ先
株式会社日建設計 広報室 Tel. 03-5226-3030  e-mail:webmaster@nikken.jp

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