経団連会長に筒井義信・日生前会長、初の金融機関出身…副会長はみずほFGの木原正裕社長ら4人

2025年5月29日(木)18時48分 読売新聞

記者の質問に答える経団連の筒井義信新会長(29日)=杉本昌大撮影

 経団連は29日に定時総会を開き、十倉雅和会長(74)が退任し、後任に日本生命保険の筒井義信前会長(71)が就任した。筒井氏の任期は2期4年で、初の金融機関出身者となる。

 新たな副会長にはトヨタ自動車の佐藤恒治社長(55)のほか、コマツの小川啓之会長(64)、富士通の時田隆仁社長(62)、みずほフィナンシャルグループの木原正裕社長(59)の計4氏が就いた。

 筒井氏は総会のあいさつで、「イノベーション(革新)」「税・財政・社会保障」など5分野に重点的に取り組む方針を改めて打ち出した。「労働改革」については、人材の流動化や裁量労働制の積極導入など、国に対して労働法制の見直しを求めていく考えを示した。

 筒井氏は「賃金の引き上げを持続可能なものにするには、企業の生産性の改善と向上が伴わなければならない」と強調した。

 経済情勢については、米国のトランプ大統領による関税政策や米中の対立激化を挙げ、「近年ないほどの危機に直面している」と指摘。「各国の繁栄の礎となってきた自由貿易体制に深刻な影響を及ぼしかねない」と危機感を示した。

 副会長に就任した佐藤氏は記者会見で「日本のものづくりの真価が問われている。サプライチェーン(供給網)全体で、ものづくりの基盤を整えていく」と語った。

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