アパレルブランドKnuth Mar3周年企画 / 悩んでも立ち止まらない--「気づいたら10年」馬場ふみかの女優人生をKnuth Marfと振り返る

2024年11月16日(土)16時46分 PR TIMES

Knuth Marf3周年企画

2024年11月で、立ち上げから3周年を迎えるアパレルブランドKnuth Marf(クヌースマーフ)。今回はその3周年企画として、Knuth MarfディレクターのChiEmiと、これから更なる活躍が期待される異業種の方をゲストに迎えた鼎談企画。第三弾は、女優の馬場ふみかさん(以下、馬場ふみか)。2014年のデビューから現在までを、「満足したことはなかった。『次はもっと頑張ろう』の連続で10年」と振り返る。CEOの中井を交え、仕事の話から日常の話までを語り合う中で、馬場ふみかの「芯の強さ」が垣間見えた。

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「こんな自分にもなれるんだ」服を通して出会う新しい自分
この日、撮影現場に入った馬場ふみかは、Knuth Marfの服を着ていた。これまでにも展示会に足を運ぶなど、Knuth Marfの服を愛用しているそうだ。「ウエストのサイズが幅広く調節できて、一着でも、自分のその時の体型に合わせて着られる優しいデザインが気に入っているポイント」だと話す。

ChiEmi:体型を気にせずたくさんの方に着ていただきたいなと思ってデザインしているので、こだわりのポイントを気に入っていただけて嬉しいです。

中井 : Knuth Marfはちょっと一癖あるデザインの服を買いやすい金額で買えて、ジェンダーや体型にとらわれずに着られる服を作ろうということは、ちえみ自身常に意識していますね。

ChiEmi : 大切にしているところです。

馬場:たしかにKnuth Marfの服はそれが叶えられますよね。

中井:Knuth Marfのコンセプトにある、“New Clothes, New Me”では、「新しい服を纏うことで新しい自分になれる」といった意味合いがあります。お二人は「新しい自分」と出会った経験はありますか?

馬場:お洋服を通して、新しい自分に出会えるというコンセプトには共感します。モデルの撮影でもドラマの撮影でも、たくさんのお洋服を着る機会があります。演じる役柄によっても選ぶ衣装が変わってくるので、普段自分が選ばないような系統の衣装を着てみると、その度に「こういう服を着るとこんな自分になれるんだ」って思っています。

ChiEmi:私もいつもKnuth Marfの服を通して新しい自分に出会っています。旅行をした時や、日常の中で身の回りからインスピレーションを受けて、今まで自分が着ていた服とはまた違う、挑戦してみたいと思ったデザインをKnuth Marfらしく落とし込んで次のシーズンのコンセプトを決めています。Knuth Marfらしさは保ちつつも、毎期新しさがあるので、そこも楽しんでいただけたらいいなと思っています。

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みんなが幸せになれるなら、自分が変わる
「新しい自分との出会い」を語る中で、「自分が変わったと思う瞬間」について話は広がった。保育士からアパレルの世界に飛び込んだChiEmiと、10年間の女優人生を歩んできた馬場ふみか。仕事を始めた当初から現在までを振り返ると、それぞれの変化があった。

ChiEmi:保育士の時は先輩たちに頼りっぱなしだったのですが、アパレルを始めてからは、自分で決めて、自分で行動しなきゃいけないことがものすごく増えました。自分の決定や行動で仕事が動いていく環境に身を置くようになってからは、周りからは「ふんわりした雰囲気がなくなったね」と言われるようになりました。

中井:そうなんだね。

ChiEmi:いや、わかんないよ?!今もふんわりしてるかもしれないけど?!

一同:(笑)。

ChiEmi:今も抜けているところはたくさんあるんですけど、昔はもっとふわふわしていたんですよ。今は自分でやらなきゃいけないことが多いから。

馬場:きゅってしなきゃいけないですよね。

ChiEmi:そう、きゅってします(笑)。

中井:馬場さんは昔の自分と比べて、変わったなあと思うところはありますか?

馬場:自分ではあまり意識していなかったのですが、10代から20代になるタイミングで、周囲から変わったねと言われることが多くなりました。

中井:具体的にどんなところが変わりましたか?

馬場:もともと喋ることが得意ではなく、こういう対談の受け答えも上手くできませんでした。でも、20歳になった時に、当時の仕事関係者のみなさんにお祝いでご飯に連れて行っていただいたんですよ。そこでいろんな人と話してみると、人と話すことを怖がらなくていいのだと思ったんですよね。そこから少しずつ心を開いていくことができて。自分から話すようになると、周りから明るくなったねと言われることが増えました。そこが一番大きく自分が変わったところだったのかなと思います。

中井:普段は喋ることはあまり好きではない?

馬場:好きじゃない…(笑)。でも撮影の現場は人がたくさんいるので、仕事では仕事モードに切り替えて、みなさんとコミュニケーションを取るようにしています。

中井:20歳でそう思って変化したのは、とても早熟ですね。20代になって、まわりが求めることが自分の役割だと思うようになったんですね。

馬場:そうですね。そうあるほうが、みんなが幸せになれるのだと気がつきました。コミュニケーションをしっかり取れる方が、自分も周りも気分よく仕事ができるじゃないですか。私の仕事は特に、現場によってスタッフやキャストの方が毎回変わるので、新しい人とその都度関係を築いていく必要があります。喋ることは好きじゃないけど、自分が話すことでみんなが幸せになれるなら、自分が変わればいいんだなと思いました。

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しっかり切り替えることで、自分らしくいられる
馬場ふみかがクリエイティブ・ディレクターをつとめるインナーブランド『misora(https://misora.shop/pages/about?srsltid=AfmBOory3H0nnWc2nSLwPJ6P7HVC86p6rbzCXGF_awj9Wm9zLJ-uCJB5)』のコンセプトには「ありのままのあなたらしさ」という言葉がある。馬場ふみかに「自分らしくいるための心がけ」を聞くと、「自分らしくいようとか考えずに、普段通り過ごしている時が自分らしいと思います」と答えた。その受け答えからは、決して飾らず、自分に対してまっすぐな素直さを持ち合わせている印象を受けた。身の回りに情報が溢れ、さまざまな刺激があるこの時代に、馬場ふみかが「ありのまま」でいられるのはなぜなのだろうか。

馬場:私、頑固なんです。自分の中で「これは嫌」「これは好き」の最低ラインがあって、それだけは絶対に譲りません(笑)。

中井:芯がしっかりあるんですね。例えばどんなところですか?

馬場:家に人をあげないとか(笑)。自分だけの空間に人の気配があるのが得意じゃなくて、友達も自宅にあげたことはないです。なので家具も引越しのタイミングでしか変えないです。そのあとずっと同じ家具(笑)。どうしてもの時は母に頼んで、私が見てないところでやってもらったりもします(笑)。

ChiEmi:ちゃんと自分のテリトリーがあるんですね。

馬場:そうなんです。実家は人がいて当たり前の空間なので気にならないですが、自分の家は自分一人の場所だと信じているので、自分以外の気配に耐えられないんです。

中井:そこが馬場さんのどうしても譲れないポイントなんですね(笑)。そうしたマイルールは仕事でもありますか?

馬場:仕事だとそういった頑固さはないと思います。自分の考えていることが正解とは限らないので、いろんな人の意見を聞きながら、自分の中に落とし込んで作品を作っていくことが多いです。私の仕事は誰かの何かを借りて成り立っている仕事なので、周りの関係者や世間から求められていることに応えたいと思っています。

ChiEmi:仕事とプライベートでは真逆ですね。

馬場:だからこそしっかり切り替えられます。仕事が終わったらお酒を飲んで、普段の自分に戻っています。自然体の自分でいられる時間を作ることが、自分を見失わないでいられる理由なのかなと思います。

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中井:大事ですよね。切り替えないと、ずっと張り詰めている自分がいる気がします。ChiEmiは自分らしくいるためにやっていることはある?

ChiEmi:私は長野県の野沢温泉村出身で、山とか自然に囲まれて育ってきたので、定期的に自然に帰らないと東京に飲まれちゃうなって感じています。自然に囲まれたところに行くとナチュラルな自分に戻って、「よし、また頑張ろう」って切り替えられています。
しんどいことも、いつか必ず終わる
女優としての活動を軸に、ファッション誌『non-no』(集英社)で専属モデルを8年つとめ、昨年2023年には『misora』を立ち上げるなど、活動の幅を広げる馬場ふみか。自分では10年をあまり意識していなかったというが、着実に歩みを進めてきた。

中井:デビューから10年が経った今、どんな10年でしたか?

馬場:どんな10年だったかな…気づいたら10年経っていました(笑)。これまでいろんな仕事をやらせていただきましたが、自分の中で満足感を得られたことはあまりなかったかなと思います。「もうちょっと出来たよな〜」と反省するところもあって、じゃあそこが出来るようにもっと頑張ろうと思って、次の仕事に臨む。この連続で10年が経っていました。

ChiEmi:一つのお仕事から見えた反省点が次への原動力になって、また次も頑張れるんですね。満足しないってかっこいい。服作りにおいても正解はなくて、自分がいい!と思ったものでもお客さん全員が気に入ってくれるとは限らないので、満足しないという点では共通しているのかなと思います。馬場さんのような「次はもっと良くしたい」の気持ちを私たちも忘れずに、Knuth Marfを育てていきたいです。

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馬場:お芝居も正解はないので、そういうところは似ているかもしれませんね。

中井:もっと良くしていきたい、はすべての物事に共通しますよね。一方で、正解がないものを突き詰めていくことってすごく難しいことだと思うのですが、これまでに心が折れそうになったことはありませんか?

馬場:多分あったと思いますが、はっきり覚えていないです(笑)。よく考えたらあの時は大変だったのかなあと思うことはありますが、他人の人生の出来事のように感じるんですよね。私の場合、悩むことがあってもそこで立ち止まらずに、割り切って次に進むことが多いので、そう思えるのかもしれません。しんどい時とか辛い時に、たくさん悩んでたくさん考えることはとても大切です。でも、必要以上に悩むと空回りしてしまうこともあるので、私は割り切っていくタイプです。

ChiEmi:すごくわかります。私も大変だったこととかしんどかったこととか、はっきりは覚えていないです。他人の人生の出来事のように感じるという表現はすごく腑に落ちました。この感覚が合ったのは馬場さんが初めてです。なんとなく自分の中では感じていたのですが、言葉に出したことがなかったので、馬場さんの言っていることにすごく共感します!

馬場:嬉しい!過ぎてしまえば過去のことになりますよね。しんどくてやめてやろうと思うこともありますが、どんなこともいつか必ず終わるので、やるしかないと思います。気合いです(笑)。

中井:かっこいいですね。「次はもっと良く」の向上心と気合いで邁進してきた10年だったのですね。Knuth Marfも「ひとつ先、ひとつ上」を常に心がけているので、見習って10年以上続けられるよう頑張ります。

馬場 : 共にがんばりましょう!

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中井 : あと、10年経ってこれから先、さらに挑戦したいこととか、叶えたいことはありますか?

馬場:最近の夢は高級老人ホームに入ることなんです。

一同:(笑)。

中井:ものすごく先ですね(笑)。

馬場:高級老人ホームほど入りたいところはないです(笑)。自分で働いてお金を貯めて、自分のお金で高級老人ホームに入りたいので、そのために今頑張っておきたいです。

中井:ちゃんと将来を見据えていますね(笑)。直近の目標はありますか?

馬場:特にはありません。目標を掲げて、ゴールに向かって一つずつクリアしていく生き方もかっこいいなとは思うのですが、私にはあまり合わないかな。その時自分を取り囲む環境とか、自分の体調とか、世の中の流れとか、いろいろなものがすごいスピードで変化していくので、その時々で自分の最善を尽くすことを心がけています。なりたい姿とか、達成したい目標があることは大切なことなのですが、そうでなきゃいけないことなんてないじゃないですか。みんな十分頑張っていますから、こうでなくちゃいけない、こうあるべき、って頑張り過ぎなくてもいいと思います。

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ChiEmi:肩の力がスッと抜ける素敵な言葉ですね。

中井:最後にChiEmiから馬場さんに聞きたいことはありますか?

ChiEmi:………じゃあ、好きなお酒はなんですか(笑)?

馬場:今一番飲むのは麦焼酎ですね!最近は吉四六が好きです。

中井:吉四六いいですね。

ChiEmi:麦焼酎、渋めですね。

馬場:飲みやすいですよ。芋だと味とか匂いがきつかったりしますけど、麦は比較的飲みやすいです。あとはジンソーダとかも好きです。地方でいろんな種類を作っているので、面白いですよ。

ChiEmi:へぇ〜!今度飲んでみます。

馬場:麦は飲みやすくて美味しいので是非!ChiEmiさんは何飲みますか?

ChiEmi:最近やっとハイボールが飲めるようになって、ひたすらハイボールを飲んでいます。ずっと飲めなかったのですが、友達の集合場所にちょっと遅れて行っちゃった時、「頼んどいたよ〜!」って準備しておいてくれたのがハイボールで(笑)。「うわぁ、飲めないなあ」と思いながらも一口飲んでみたらめっちゃおいしくて、そこから飲むようになりました。次は麦いってみます。いつかみんなで飲みましょう!

馬場:是非是非!楽しみにしています!

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馬場ふみか(ばば・ふみか)
新潟県出身。1995年生まれ。2014年に映画『パズル』で女優デビュー。第44回ヨコハマ映画祭で最優秀新人賞を受賞。主な出演作品に、映画では『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』、『ひとりぼっちじゃない』、『糸』、ドラマでは『仮面ライダードライブ』(EX)、『やんごとなき一族』(CX)等がある。2023年にはインナーブランド『misora』を立ち上げ、自身がクリエイティブ・ディレクターをつとめるなど、マルチに活動している。

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