AI・最適化技術を用いた惣菜部門に特化した販売計画サポートサービス「Delifit AI」を提供開始
2024年12月17日(火)11時10分 Digital PR Platform
プレスリリース
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/814/101131/75_71_202412170804426760b20aafc52.png
2024年12月17日
日鉄ソリューションズ株式会社
AI・最適化技術を用いた惣菜部門に特化した販売計画サポートサービス「Delifit AI」を提供開始
[画像2]https://digitalpr.jp/simg/814/101131/350_74_202412170806226760b26e0164c.png
日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉置 和彦、以下 「NSSOL」)は、人手不足やコスト上昇に悩まれているスーパーマーケット業界に対し、複雑なデータの準備が不要で、ITスキルに依存することなく使える、惣菜部門向けクラウド販売計画サポートサービス「Delifit AI」の提供を11月30日に開始しました。AIによる需要予測・最適化技術を用いたSaaSサービスを提供し、食品廃棄ロスを抑えつつ荒利を最大化する販売計画の立案を支援します。
[画像3]https://digitalpr.jp/simg/814/101131/700_525_202412170806276760b2732b49f.jpg
写真左から、
NSSOL デジタルソリューション&コンサルティング本部 DX&イノベーションセンター小山 大河
株式会社キヌヤ 惣菜部 部門長 古藤 操様
NSSOL 流通・サービスソリューション事業本部 営業本部 宇佐美 紀杏
NSSOL 流通・サービスソリューション事業本部 流通・サービスソリューション第三事業部 高橋 迪禎
取り組みの背景
スーパーマーケット業界の市場状況
スーパーマーケット業界は、年々深刻化する人口減少による人手不足や市場の縮小、物価高騰による仕入れ価格の上昇、ドラッグストアなど多業種の参入による競争激化など、様々な課題に直面しています。そのため、労働力や収益の確保に苦戦するスーパーマーケットが多く存在しているのが現状です。
この現状を打開するためには、ITシステムを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、業務の効率化と収益改善を図ることが必要です。
惣菜部門が抱える課題
スーパーマーケット業界全体が様々な課題を抱える中、惣菜部門は共働きの増加や新型コロナウィルスによる人々の生活スタイルの変化により市場規模は拡大しています。さらに利益率の高さから惣菜部門の改善がスーパーマーケットの収益改善に効果的であるといえます。一方で、消費期限が短く、原材料や調理工程の考慮を必要とする点が計画立案の難所であり、力量のあるチーフスタッフの能力に依存していました。そのため、以下に代表されるような課題を持たれている企業様が多くいらっしゃるのが現状です。
課題1
日本全国で労働力不足が叫ばれる中、地域によっては既存従業員・パート従業員の高齢化や採用難などにより、事業継続性も危ぶまれる状況が発生している。
属人性を排除することにより、既存リソースを有効活用しながら、新規人材が容易に一定水準以上の業務を行える環境整備が必要。
課題2
物価上昇に伴い原材料コストは上昇傾向にあり、収益確保の難易度が高まっている。DX化による業務効率化により、収益向上のための施策にリソースを割けるような仕組みづくりが必要。
Delifit AIの紹介
様々な分野で知見を得てきたAI活用の技術と長年の製造業で培った最適化技術を用いて業務効率化と高度化を実現することで、惣菜部部門が抱える課題を解消いたします。
Delifit AIの主な特徴
1.AIによる高精度な需要予測を搭載 ※特許出願中
Delifit AIは天候による需給変動や製造キャパシティを考慮した独自のロジックを構築することで、惣菜部門に特化した高精度な来客予測・需要予測を実現しています。
2.独自の最適化技術を搭載 ※特許出願中
企業ごとの特定の条件(例えば、カテゴリごとの比率)を考慮しながら、売上予算を達成しつつ荒利を最大化するアイテムの組み合わせを見つけることができます。
3.惣菜売場に特化した機能を搭載
商品カテゴリごとに、日々の計画策定を支援する機能や、発注用データを連携する機能が搭載されています。また、店舗課金サービスで初期費用を抑えた形での導入が可能です。
[画像4]https://digitalpr.jp/simg/814/101131/700_554_202412170806366760b27cab7d1.png
Delifit AIシステムフロー
取り組みの背景と展望
NSSOLは、小売業の社会課題解決を目的としてオファリングサービスの開発を推進しています。特に人手不足に対する課題意識を多くの企業様が抱えていることがわかってきました。そこで、様々な分野で知見を得てきたAI活用の技術と長年の製造業で培った最適化技術を用いて、ITスキルに課題があるお客様でも利用可能な「Delifit AI」の提供を開始いたしました。今後、日配部門や計画難易度が高いといわれる生鮮部門など他部門へのサービス拡大を予定しており、お客様の人手不足の解消に加え、さらなる事業成長を支援していきます。
島根県スーパーマーケット「株式会社キヌヤ」との効果検証について
「Delifit AI」の提供開始に先立ちまして、株式会社キヌヤ様(本社:島根県益田市、代表取締役社長:寺戸裕之)では2024年8月より効果検証(以下「PoC」)を実施いたしました。大型店、小型店、インストアパック商品(※1)取り扱いなしの小型店、という3タイプの店舗で、「Delifit AI」が算出した数量で発注の上、アウトパック商品(※2)の前年同週同曜日実績と比較いただきました。結果、十分な荒利向上効果が得られ、購買客数や販売数の予測に関しても、適切な精度を達成いたしました。本PoCを以て投資対効果は十分とご評価いただき、導入を決定いただきました。
株式会社キヌヤ 惣菜部部門長 古藤 操様 コメント
以前より、店舗ごとの品揃えや発注量のばらつき、季節・天候等の影響による対応が後手に回るなどの課題から、AIを上手く活用することで、人のスキルに依存しない安定した売り場運営が行える状態に変化していく必要性を感じていました。
日鉄ソリューションズ様の「Delifit AI」を利用したことで、一定レベル以上に運営が標準化されたほか、計画や発注業務において効率化された時間を他の施策検討の時間に充てることが可能となりました。将来的には、一人の担当者が複数の店舗を管理することも視野に入れ、より最適な運営を行っていきたいと考えております。
また、当初はAIを使った発注に対する不安や疑問がありましたが、日鉄ソリューションズ様のきめ細やかなサポートのおかげで、その不安も解消することができました。
引き続き日鉄ソリューションズ様にご支援いただきながら「Delifit AI」を活用し、より良いお惣菜をお客様に提供してまいります。
今後もNSSOLは、当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、Delifit AIをはじめとするAIを使った需要予測・最適化技術等の深い業務知見によって小売業様のDX化促進・事業成長を支援し、社会全体の課題解決に貢献してまいります。
以上
(※1)アウトパック商品:店舗外のパックセンターで食品を加工・包装し、店舗に配送する商品。これにより、店舗側の作業負担が軽減され、効率的な運営が可能。
(※2)インストアパック商品:店舗内で食品を加工・包装する商品。これにより、鮮度を保ちやすく、消費者に「できたて」の商品を提供可能。一方で当日の人員数によって製造数に変動が発生するリスクもある。
【本件に関するお問い合わせ先】
日鉄ソリューションズ株式会社
流通・サービスソリューション事業本部
E-mail:rs-marketing@jp.nssol.nipponsteel.com
【報道関係お問い合わせ先】
日鉄ソリューションズ株式会社
管理本部 総務部 広報グループ
E-mail:press@jp.nssol.nipponsteel.com
・NS Solutions、NSSOL、NS(ロゴ)、Delifit AI、Delifit AI(ロゴ)は、日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。
・本文中の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問合わせ先
https://marketing.nssol.nipponsteel.com/delifit-ai#inquiry