堀未央奈、幼少期の自分は「完全に“ちびまる子ちゃん”」 大人になって「ちゃんと意味ある行動を」

2025年4月11日(金)12時0分 マイナビニュース


●念願だったグルメドラマの主演
2021年まで乃木坂46のメンバーとして活躍し、現在、モデルや俳優として活躍の場を広げる堀未央奈。今年は『遺書、公開。』『死に損なった男』とすでに2本の出演映画が公開になったが、今度はドラマ『女優めし』(FODで全話配信中)に主演している。
『週刊ヤングジャンプ』で連載中の藤川よつ葉原作、うえののの漫画による同名コミックの実写化で、“最後の大和撫子”と称されるほど才色兼備の一面を持ち、日本中で愛されている女優・和泉撫子(堀)が、食との一期一会をモットーに、お忍びでグルメを堪能していく様が描かれる今作。美味しそうな食事シーンは言うまでもなく、“女優”という職業を生かした描写もユニークなグルメドラマだ。
普段から「食べることが大好き」と公言し、念願かなった主演だと完成披露イベントでもコメントしていた堀に、ドラマ部分も注目の本作の展開にちなみつつ「後輩と接するときに心がけていることは?」「どんな子どもだった?」と、あれこれ聞いてみた——。
○撮影の楽しみは「今日はこれが食べられる!」
——オファーに「ぜひやりたい!」と即決だったそうですね。ただグルメドラマは傍から見る分には楽しくていいですけど、撮影は大変そうなイメージもあります。実際に挑んでみていかがでしたか?
食べながらセリフを言う経験があまりなかったので、そこは本当に学びが大きかったです。でも普段からかなり量を食べるので、大変というより、「今日はこの回の撮影だからこれが食べられる!」と普通に楽しみでした。ナレーション録りに関しても、撮影の合間に現場で録ったので、普通に「美味しかったものを美味しかったと言う」感覚でした(笑)
——何か発見は。
冷やし中華と餃子を一緒に食べる回があるんですけど、ラーメンと餃子は分かるんですけど、冷やし中華と餃子の組み合わせは今までしたことがなくて、でも結構いいなと。あと、ナポリタンの上にハンバーグがのっているのも、別々に食べることはよくありますが、一緒に食べるのも合うんだなと。ずっと美味しかったです。
——量も大丈夫でした?
全然。家に帰ってからも、普通に夜ご飯食べてました。
——そうなんですね! では大きな苦労をしたという感じはなく?
最高でした。楽しんで撮影できました。
——女優さんが主人公ということもあり、ドラマ内での撮影パートや撫子の妄想パートも楽しいです。歌の披露もありました。
ミュージカルみたいなシーンも出てきてましたね。妄想のシーンでは遊び心も入っているので、コメディっぽさも楽しんでもらえるかなと思いますし、原作の表情やポーズを真似してみたりしています。撮影現場もみんなで楽しんで作っていったので、その穏やかな雰囲気も伝わったらいいなと思います。
——食べ物だけでなく、いろんなシチュエーションを演じることになりましたね。
いろんなことを楽しめました。ひとりで食べるときもあれば、ふたりで食べるときもありましたし、何かを食べるためにどこかに出かけていくという、そこまでの過程の物語もあったりして、食事以外の部分もすごくステキだなと思いながら演じていました。
吉岡里帆に受けた影響「精神的にも支えに」
——さて、最後の大和撫子と称される主人公ですが、大和撫子には憧れますか?
大和撫子には、接し方や行動、言葉、そういったものに品があって、落ち着いている大人の女性のイメージがありますし、子どもの頃から耳にしてきた言葉でもあるので、やはり憧れではあります。この先、私は自分のやりたいことや思ったことを大切にしていきたいのですが、その中でも常に品があって、誰に対しても平等で、筋の通った女性でいられたらいいなと思います。今回の撫子さんを演じていて、さらに思いました。
——第2話には後輩とのエピソードが登場します。堀さんも乃木坂46で活動されていたときには、グループ内に先輩も後輩もいる状況でした。後輩と接する際に心がけていることはありますか?
入ったときには先輩しかいませんでしたが、その後、後輩がどんどんグループに入ってきてくれました。グループ以外でも、年齢的に後輩にあたる子が「仲良くしてください」と言ってきてくれて。そうした時には、「こうしてもらえたときはうれしかったな」「こうしてほしかったな」「後輩としてはここが言いにくかったけど、実はこう思っていたな」と、自分が後輩だったときのことを踏まえて動いていましたし、今もそうしています。なので、特にめちゃくちゃ自分から話しかけたり面倒を見るといったことはしません。何となくそばにいて、何となく話しかけて。先輩すぎない先輩でいられたらいいなと思っています。
——ご自身が影響を受けた先輩もたくさんいると思いますが、ひとり挙げていただくなら。
たくさんいますが、吉岡里帆さんは映画(『ホットギミック ガールミーツボーイ』)でご一緒したとき、休憩の時間に「一緒にお弁当食べよう」と話しかけてくださったんです。しかも置いてあったインスタントのおみそ汁にお湯を注いで渡してくださったりして、壁を作らないようにしてくださいました。初めての映画でお芝居もほとんど経験がなく、初心者だった私に対しても、とても平等に接してくださったのがうれしかったと同時にとてもビックリしました。こんなに大先輩が、こんなにも親しみやすく接してくださるなんてと、精神的にも本当に支えていただきました。私もそうした行動をちゃんとできる人になりたいと思いました。
——堀さんがお話していた意味での撫子像にも重なるかもしれませんね。第3話では地元時代からの親友ともんじゃ焼きを食べに行きます。堀さんも地元の友達と今も会いますか?
年に何回か会います。「全然、変わってないね」と言われますね。
——そうなんですか。
着ている服とか、考え方に変化はあると思うんですけど、実際に会うと「学生のときのまんまだね」と結構驚かれます。「岐阜弁も使わなくなっちゃったのかなと思ったけど、意外と出るんだね」と言われます(笑)。たぶん自分の根本の部分を変えたくなくて、大事にしてきたので、家族や地元の友達といった昔から一緒にいる人と会うときには、特に昔の自分がそのまま出るのだと思います。
○「出がらしのお茶を朝に出されて怒る」に強く共感
——第4話では休日の撫子が描かれます。すごくステキな部屋でしたが、堀さんのお部屋はどんな感じでどんなものが置かれていますか?
白とかベージュが多い感じの部屋ですね。特に変わったものは置いてませんけど、ガチャガチャで取った小さなマスコットなどをカウンターに飾っているので、友達が面白いマスコットを見つけると、コレクションに加えるようにくれたりします。なので、そこに飾って増えていってます。
——撫子がお母さんと電話で話しているシーンもありましたが、堀さんはご家族からどんなお子さんだったと言われますか?
完全に“ちびまる子ちゃん”だと言われます。家族も言いますし、自分でもそう思います。
——どんな点が?
全てです。ものの見方とか、ぐーたらしている感じとか。「お茶の味にうるさい」話があるんですけど、まる子が、出がらしのお茶を朝に出されて怒るんです。それ、私、めっちゃ分かるんです! 私も絶対に淹れたてのお茶じゃないとイヤで、そういうこだわりもすごく似ていて。クラスメイトに思ったことをズバッと言うところも似てますし、家族でアニメの『ちびまる子ちゃん』を見ながら「まんまだね」といつも言ってました(笑)
——ちびまる子ちゃんが成長して撫子さんになったんですね。では最後に、本編では撫子さんが「ナポリタンのように愛される女優になりたい」と言っていましたが、堀さん自身はどんな女優や大人になっていきたいか教えてください。
自分軸でしっかり生きていくのはもちろんなんですけど、自分の行動や言ったことに責任を持って、やりたいことを行動してかなえていきたいです。そしてそんな私を見て、「いいね」とか「支えになった」といったいい影響を与えられるような生き方ができたらいいなと思っています。なので、何となく過ごすのではなく、ちゃんと意味のある行動をしていきたいなと思っています。
●堀未央奈1996年10月15日生まれ。岐阜県出身。2013年に第2期生として乃木坂46に加入し、7thシングル「バレッタ」でセンターを務める。19年に『ホットギミック ガールミーツボーイ』で映画初主演を務め、ドラマへの出演も重ねていった。21年3月の乃木坂46卒業以降は、俳優として様々な作品に出演する一方、モデル業やアパレルのプロデュース、タレントなど様々な分野で活躍している。今年は映画『遺書、公開。』『死に損なった男』が公開された。最新主演ドラマ『女優めし』(FOD)が配信中。
■『女優めし』(全8話)
配信:FODで全話配信中(※第1話無料配信)
出演:堀未央奈
   SUMIRE、小方蒼介、永瀬真梨(Rain Tree)
原作:『女優めし』原作:藤川よつ葉/漫画:うえののの(集英社『週刊ヤングジャンプ』)
望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら

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