浅田美代子 “釣りバカ”の思い出「西田さんと議論が続き、撮影できなかった日も」三國連太郎さん十三回忌
2025年4月14日(月)20時21分 スポーツニッポン
2013年に死去した俳優の三國連太郎さん(享年90)の十三回忌法要が命日の14日、東京・調布の角川大映スタジオで営まれた。縁のあった俳優、関係者ら400人が参列。長男の俳優・佐藤浩市(64)、佐藤の息子で俳優の寛一郎(28)があいさつし、映画「釣りバカ日誌」シリーズで長年共演した女優の浅田美代子(69)らがスピーチで思いを語った。
佐藤は会の冒頭、「今日は有難うございます。三國連太郎にはスタジオが似合うと思い、この撮影スタジオで執り行わせて頂きます。本日は最後まで三國の話をして盛り上げて、皆さんの楽しい笑い声を雲の上の三國に届けたいと思います。映画の創り方も変わってきましたが、三國がいた昭和・平成の時代の映画の話を含めて楽しい話を聞かせてください。今日はよろしくお願い致します」とあいさつ。寛一郎は「三國と親父の会話の独特の緊張感を覚えています。自分が軽々しく言えない存在ですが、尊敬する好きな俳優の1人です」と祖父との思い出を語った。
浅田は「14本共演した『釣りバカ日誌』は、途中参加だったけれど、温かく迎えてくれました」と振り返り、「三國さんは普段は楽しい人でしたが、脚本は書き込みがすごくて、西田さんと喧々諤々(けんけんがくがく)議論が続き、撮影できなかった日もありました」と昨年10月に亡くなった西田敏行さんと三國さんのやりとりを回想した。
また、91年公開の三國さん主演映画「息子」では父娘役を演じ、「『息子』では父と娘の役柄を演じました。メイク室で、役柄にあわせて、爪のなかに汚しをいれて(役作りをして)いるのを見て、驚いた思い出があります」と三國の徹底した役作りに感心させられたことも明かした。