【三國連太郎さん十三回忌】小林薫&渡辺えりが思い出トーク「よく飲みに行って…」
2025年4月14日(月)20時20分 オリコン
三國連太郎さんの十三回忌に参加した小林薫、渡辺えり
三國さんと生前に縁のあった俳優や関係者・総勢400人を迎え、三國さんが活躍していた当時の撮影現場の空気を感じられる角川大映スタジオで実施。会場内のスクリーン左手には、三國さんが活躍していた時代の映画撮影現場のオブジェが印象的にレイアウトされた。
美術監督の原田満生のデザインで、三國さんの私物のトレンチコート・帽子・バッグ・劇用指輪・葉巻パイプ・杖、撮影監督の木村大作の私物であるフィルムカメラ(ARRI 2C 35mmカメラ)が、照明機材や脚立と共に展示された。会場後方には、特殊メイクの江川悦子作成の生前の三國さん・佐藤浩市・寛一郎親子三代のデスマスクも展示された。
司会の笠井信輔から三國さんとのエピソードを振り返りながら開式の発声。三國さんの85歳当時のインタビュー映像が流れた後、佐藤家を代表して佐藤浩市のあいさつ、その後、三國さんと縁の深かった来場ゲストによる心温まるスピーチが続いた。会場限定での三國さんの活躍を振り返る映像が随所に流されながら、最後に、佐藤浩市・寛一郎からのあいさつにより会が締めくくられた。
三國さんは1951年に映画デビュー。代表作に『ビルマの竪琴』『八甲田山』など多数。1984年には紫綬褒章、1993年には勲四等旭日小綬章など、数多くの賞を受賞した。自らメガホンをとった映画『親鸞・白い道』(1986年公開)がカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、監督としても手腕を発揮した。息子で俳優の佐藤浩市とは映画『美味しんぼ』などで共演していた。
映画『釣りバカ日誌』シリーズでは、スーさんこと鈴木一之助役を好演。西田敏行演じるハマちゃんこと浜崎伝助と長年コンビを務め、2009年に公開された『釣りバカ日誌20ファイナル』で22年続いたシリーズに幕を閉じていた。
■小林薫
「この3人でよく飲みに行っていました。三國家を訪ねるツアーをして、三國さんはお酒は飲まないけどいつも本当に楽しそうにしていました。三船(敏郎)さん主演・近藤勇役を演じた『新選組』では、芹沢鴨役の三國さんが人間の業を圧倒的に出されて、主演の三船さんを上回るお芝居で負けず嫌いな姿を見せてくださいました」
■渡辺えり
「1988年の舞台「ドレッサー」で夫婦役で共演したときからの縁で、稽古初日に三國さんの台本が真っ黒で、600回台本読んで来られたと聞き驚きました。奥深く豊かな人柄に虜になってしまい、自分も引越して近所になって頻繁に飲むようになりました」