三國連太郎さんが「釣りバカ」に20本も出演した理由は...朝原監督が振り返る西田敏行さんとの関係
2025年4月14日(月)20時38分 スポーツニッポン
2013年に死去した俳優の三國連太郎さん(享年90)の十三回忌法要が命日の14日、東京・調布の角川大映スタジオで営まれた。縁のあった俳優、関係者ら400人が参列し、長男の俳優・佐藤浩市(64)は「雲の上で聞いてくれていたと思います」と北大路欣也(82)、浅田美代子(69)らの心温まるスピーチに感謝。佐藤の息子で俳優の寛一郎(28)は「三國さんに恥ずかしくない作品を残していければ」と俳優としてさらに成長することを誓った。
法要では、三國さんと縁の深い俳優の小林薫、渡辺えり、浅田美代子、吉岡秀隆、永瀬正敏、羽田美智子、石橋蓮司、北大路欣也、「釣りバカ日誌」を手掛けた映画監督の朝原雄三氏がスピーチ。
朝原監督は山田洋次監督「息子」(1991年公開)に助監督として参加。「衣裳あわせで、『この衣裳は頑として着たくない』と主張され、『大変な人だな』という印象でした。ただ真摯に向き合っていると、真摯に返して下さる方でもありました」と主演の三國さんの印象を振り返った。
三國さんが会社経営者の「スーさん」役をユーモアたっぷりに演じ、「ハマちゃん」役の西田敏行さん(2024年10月死去、享年76)との名コンビで知られた「釣りバカ日誌」シリーズでは、03年の「お遍路大パニック!」から09年の「ファイナル」まで監督を務めた。「監督として『釣りバカ日誌』でご一緒した折は、いつも三國さんがとんでもないことを言い始め、浅田美代子さんがそれにびっくりして、西田敏行さんが取りなす、という関係性でした。三國さんが『釣りバカ日誌』に20本も出演されたのは、西田さんという天才に勝ちたかったから、という思いだったのだと。毎作、『新しいお芝居のやり方でやりたい』とおっしゃって撮影に臨んでいらっしゃいました」と語り、三國さんの西田さんへの思いに触れた。