広末涼子を釈放 菊地幸夫弁護士が解説「異例尽くし」の勾留期間、早朝釈放のワケ 今後は?
2025年4月16日(水)7時42分 スポーツニッポン
交通事故後に搬送先の病院で看護師に暴行したなどとして傷害の疑いで逮捕、送検された女優の広末涼子(44)が16日朝、勾留されていた静岡県の浜松西警察署から釈放された。午前6時20分、黒いスーツ姿で浜松西警察署の玄関に姿を現した広末は少しやつれた表情。報道陣を前に3秒ほど頭を下げた。少し笑みを浮かべた後、再び頭を下げると出迎えた黒い車に乗り込み、警察署を後にした。
釈放を生放送で中継した日本テレビ「ZIP!」(月〜金曜前5・50)では、菊地幸夫弁護士(67)が出演し「異例尽くし」だと解説した。
理由の一つ目として菊地弁護士は「勾留になってます。最初は10日間で、だいたい10日間を使い切る。勾留してから数日しか経っていない」と早いタイミングだったことを驚いた。今回は最大で19日までの勾留だった。
さらに「この早朝。6時過ぎに出てきたという。いろいろ準備もある。メークや衣類を整えることもあり、嫌がる人もいる。しかも東京の弁護士が担当するとなると、前の日に静岡に入っていなければいけない。これも異例。異例尽くしの釈放」と解説した。
そもそも勾留自体も異例だったという声もある。同弁護士は「本来は逮捕、勾留されるような事案ではない。示談が進んでいたという話ですが、仮に示談ができなかったとしても逮捕までいくのか、大いに疑問」だったと解説。
そのうえで釈放の理由については「薬物の痕跡が正式な鑑定の結果、出なかったのが一つ。示談が成立したのかもしれない。これはまだ分かりませんが」と述べた。
朝のタイミングになったことには「おそらく、これより遅くなると、他の収容者も検察庁に送らなければいけない。裁判所に留置場から送らなければいけない。忙しくなる。普通なら、午後にするのだが、午後にすると報道陣が相当集まったりとか、混乱したりすることを避けたりという趣旨もあったのかな、と思います」と予測した。
また今後については「これでおしまいだと思います」と断言し「(捜査はこれ以上は)おそらくないと思います。今出ているのが傷害、危険運転傷害で強制捜査で自宅に入りましたが、何も出てこなかったということで、この2つが進まなくなったら、不起訴。他の薬物も出ていない。これで終わりということになると思います」と見通しについても言及した。
広末の事故をめぐっては、違法薬物の使用、服用している薬が与えた影響について捜査を続けていたが、家宅捜索でも違法薬物は見つからず、その後の薬物検査の本鑑定でも陰性の結果が出て、違法薬物などの使用は確認されなかった。また、ケガをさせた被害者とは示談の方向で交渉が進められていた。