稲葉陽八段「伸びしろがある二人」同門の弟弟子とチーム結成!今年のチームもやっぱり強い!?/将棋・ABEMA トーナメント

2024年4月29日(月)10時30分 ABEMA TIMES

 頼れる弟弟子たちと上位進出を狙う。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」のドラフト会議が4月27日に放送された。第5回大会覇者の稲葉陽八段(35)は、同じ井上慶太九段(60)門下の藤本渚五段(18)、上野裕寿四段(20)とチームを結成。「伸びしろがある二人。戦いながら成長して上の方にいけたら」と2年ぶりの優勝奪還を目指す。

【映像】藤井竜王・名人の新チームは!?ドラフト会議結果

 前回大会では、準決勝で藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)率いるチーム藤井に4連敗からの5連勝という劇的逆転勝利を飾ったものの、決勝戦で永瀬拓矢九段(31)のチーム永瀬に完敗し準優勝となった。2期連続で同一メンバーで大会に臨んだチーム稲葉だが、今期はメンバーを一新。同門の弟弟子2人とともに新たな戦いに挑む。

 一巡目では、タイトル99期のレジェンド・羽生善治九段(53)を指名。藤井竜王・名人、新リーダーとなった中村太地八段(35)と競合となったが、当たりくじは“八冠王”の元へ。「藤井(竜王・名人)さんが来られることはあまり想定はしていなかったです(笑)」と苦笑いを浮かべたものの、「残っていないと思っていた」という新鋭・藤本五段を獲得。現役最年少棋士とは思えぬほどの勝ちっぷりで、公式戦でも白星をかき集めているとあり、「勝率も高いですしフィッシャールールも適性が高いので、非常に期待している若手です」と獲得を喜んだ。

 二巡目では、プロ入り直後の2023年に新人王戦を制した上野四段を獲得。ABEMAトーナメントは初出場となるが、「自ら売り込みもあった」ことも明かした。「どちらかというと持ち時間が長い方が強いタイプ。その中でどういう戦いをしてくれるのか」と活躍を見込んでの指名だったようだ。

 稲葉八段は、「2年前のチーム組んだときに結構似ている」といい、優勝メンバーの出口若武六段、服部慎一郎六段の姿に重ねているという。「性格的には2人(藤本五段・上野四段)の方が落ち着きはありそうだけど(笑)」と笑ったが、「爆発するかもしれないけど、まっすぐ負て予選落ちしてしまうかもしれない。そういう意味では楽しみ半分、不安半分っていうところですかね」。メンバーとなった2人とは「小学生の頃に大駒を落とした指導対局が何局もある」といい、「非常に頼もしいし、力をつけてきてるということを感じる。まだまだ伸びしろある2人だと思ので、2人が成長していく姿は楽しみですね」と目を細めた。

 どのチームも本気の指名で優勝を意識した布陣となっており、抜け出すのは至難の業。その難しさは、頂点を経験しているからこそなおさら意識するところだ。「チーム藤井とチーム永瀬が優勝争いの中心にはなると思いますが、他のチームも優勝目指していると思う。この2チームにどこまで食らいついていけるかというような戦いになると思う」。それでも経験は武器になる。「本当に成長著しい二人。自分も練習してうまく引き上げてもらえれば、チーム力が非常に上がると思う。引っ張るところは引っ張って、のびのびしてもらうところはのびのびしてもらって。チームがうまくまとまっていけばいい」。やっぱりチーム稲葉は、今年も強そうだ。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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