宮崎謙介氏 消費減税巡る石破首相の目論見を疑問視「上回る施策が出てきていない時点で詰んでいる」
2025年5月5日(月)20時0分 スポーツニッポン
元衆院議員の宮崎謙介氏(44)が4日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演し、参院選を前にした石破茂首相の目論見に疑問を呈した。
元日本テレビのジャーナリスト青山和弘氏の取材では、石破首相は参院選を前に消費減税は行わない方針に舵を切っているという。石破首相は「今は我慢のしどころ」と覚悟しているといい、青山氏は「今まさに米とガソリンが高いから、これだけ消費税を下げろという世論が強まってるんだと。米とガソリンをこれから自分が下げていったら、少しそういう世論が沈静化するんじゃないか。今を乗り切れば、こんなに言われなくなるんじゃないかという、自分の我慢のしどころだということですね」と解説した。
青山氏の説明に対し、宮崎氏は「物価高で目立つのが米とガソリンだというふうに絞るのが、僕はナンセンスだと思っていて」と指摘。「他の物も上がってますよね?めちゃくちゃ」と、出演者たちに問いかけた。
大型連休も終盤に突入したが、宮崎氏は「ゴールデンウイークで思ったのが、意外とみんな遠出していないですよ」と感じたという。それも、物価高が影響していると推測した。「飛行機も新幹線も結構、空いているんです。移動しないで、近場で消費するという。そんなにお金をかけたくないというのがあって。たとえば宿泊料金とか、めちゃくちゃ上がってるじゃないですか?ホテルとかも」。その上で「そう考えると、上がっている物はそれだけじゃねえんだぞ?ということも考えないといけないし、何もかもがセンスないなと思う」と苦笑いした。
立憲民主党が参院選に向け、1年限定で食品の消費税をゼロにするなどの公約を掲げる方針を示したことも、石破首相が消費税引き下げを行わない方針の理由の一つに挙げられる。宮崎氏は「みんなこっち(減税)を支持しているのに、逆張りの仕方が間違っていると思うし、それを上回るような施策が出てきていない時点で、石破さんは詰んでいると思います」と厳しい見解を示した。
改選を控える自民党の参院議員の中では、8割が消費税の引き下げに賛成しているが、森山裕幹事長が強く反対していると伝えられる。宮崎氏は、石破首相がこれまで、森山氏に頼り切りだったと指摘しつつ、「分からないですけど、森山さんを切るのも一つの手だなと思うし、それができなかったら、石破さんは終わりだなと思います」と、石破政権の行く末を見通した。