コンクラーベの権謀術数描く映画「教皇選挙」、日本でも満席続出・興行収入も倍増

2025年5月5日(月)19時13分 読売新聞

映画「教皇選挙」は、コンクラーベを取り仕切ることになった首席枢機卿・ローレンス(レイフ・ファインズ、中央)の視点で描かれる=(c) 2024 Conclave Distribution, LLC.

 次期ローマ教皇を選ぶ教皇選出会議(コンクラーベ)が7日に始まるのを前に、上映中の映画「教皇選挙」(エドワード・ベルガー監督)が注目を集めている。

 4月21日に教皇フランシスコが死去すると満席が続出し、配給会社によると公開5週目にもかかわらず、1週間の興行収入が前週から倍増したという。同26日時点で興行収入は5億円を超え、大型連休で娯楽大作やファミリー作がそろう中、異例のヒットになっている。

 同作は教皇の急逝後、思惑や策略が渦巻く中、高位聖職者の枢機卿たちによる秘密投票で次期教皇が決まるまでを描く。外部と遮断された堅い扉の内側で、どのように選挙が行われるかが示される。投票が行われるシスティーナ礼拝堂の内装や枢機卿たちの衣装も細部まで再現された。

 3月20日に公開され、全国約130館で上映されてきたが、ヒットを受けて50館以上追加されることが決まった。興行成績に詳しい映画ジャーナリストの大高宏雄さんは「出演俳優が亡くなるなどして集客が伸びることはあるが、今回の事例は非常にまれ。コンクラーベのニュースは続くので、映画に関心を持つ人はまだ増えるだろう」と話している。

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