70歳・渡辺えり 下積み時代はアルバイト掛け持ち ホステスを「やって凄く良かった」と思うワケとは
2025年5月9日(金)15時43分 スポーツニッポン
女優の渡辺えり(70)が9日、フジテレビ「ぽかぽか」(月〜金曜前11・50)にゲスト出演。下積み時代のアルバイトについて語った。
この日は元宝塚歌劇団月組トップスターで女優の真琴つばさとそろって登場。「めちゃくちゃ苦労してきたっぽい」のイメージをぶつけられると、渡辺は「〇」、真琴は「△」の札を挙げた。
番組で渡辺が下積み時代にしていたアルバイトとして「事務所の電話番 時給500円」「地図の書き写し 時給500円」「渋谷のホステス 日給8500円」と紹介した。
「いろいろやりましたね凄く。パン屋さんとかでもやったんですけど、時給300円で」としたものの、番組が挙げた3つのアルバイトについては「1日にやってたんですよ。この3つを」と明かしてスタジオを驚かせた。
「朝早く起きて事務所の電話番。工場みたいなのをやってるところの事務の電話番の募集をしていて」と午前中働くと、午後からは「地図のトレースのアルバイトをしていて」6時まで働き、「7時から渋谷のホステスさんのアルバイトをして。これが終電逃すともうタクシーで帰って来たりとか。とても大変でしたね」と振り返った。
家に帰ると「戯曲を書いてたんですよ。それで行っててっていうのがもうろうとするぐらい忙しかったですね」と渡辺。
自身が劇団を立ち上げた後だったとし、「役者をやった稽古の後もバイトに行けるんですけど、作・演出家ってずっと仕事があるから、稽古始まると夜行けないんですよ。だから1日3つやってためといて、そのお金で生活しなきゃいけないんで、役者より大変なんですよ」と打ち明けた。
その生活は「23で立ち上げて、上京してからずっと、18からバイトしてますから、35歳ぐらいまでかな。食えるようになったのが33過ぎてからだったと思いますね。アルバイトしなくても食べていけるようになったのは」と振り返った。
経験は台本や演技に生かされているのかと問われると、あるサラリーマンが家では家族に相手してもらえないが、ホステスの前では王様になれるためにやってくるという話を聞いた際に「それをそっくりそのまま戯曲に」書いたことがあると語った。
またホステスをやっていた際には「私とか若いから演劇の話しか知らないんですよ。でもお客さんと合わないから、凄い週刊誌とか2つぐらい読んで、今どこの球団が強いとか、お相撲さんは誰が強いとか暗記して、“そうですよね”って」とも話し、「それが凄い世の中の勉強になりました。今思えば」「だから、ホステスさんのアルバイトはやって、凄く良かった」と目を細めた。
さらに「嫌なおやじでもずっと座ってなきゃいけないんですよ。それでお尻とか触られるんですよ」と忍耐強くなると言い、それで「“ろく〜でなし〜”とか歌うんですよ。歌の練習にもなっちゃったりして」となどと回顧。「それはみんな役者さんそういうアルバイトをしてたと思うんで、みんなそういう勉強をそこでしてると思います」と話した。