橋幸夫 認知症公表後初コンサートで4曲歌唱 ジョーク飛ばす場面も 観客は温かい拍手でエール

2025年5月21日(水)16時3分 スポーツニッポン

 前日20日に「アルツハイマー型認知症」を公表した歌手の橋幸夫(82)が21日、神奈川・小田原三の丸ホールで開催された所属事務所「夢グループ」の20周年記念コンサートに登場した。

 橋は、コンサート1曲目に他の出演者たちと一緒に自身の代表曲「いつでも夢を」を歌唱。MCで石田重広社長が「橋さんを追いつけ、追い越せでやっていきます」と話すと、橋は「私に追いつけ追い越せは無理でしょ」と返し、笑いを誘った。

 コンサート終盤には、デビュー曲「潮来笠」と「霧氷」の2曲をソロ歌唱した。「霧氷」を歌う前には「無票を連想させるので、選挙の時には歌えないんです」と自ら紹介する場面も。その後、韓国でカバーされて大ヒットとなった「絆」を韓国人歌手のZEROとデュエットした。最後は「ちょっとトイレに行ってきます」とジョークを飛ばし、ZEROに手を引かれながら退場。会場からは大きな拍手が起こっていた。

 20日に事務所の石田社長が記者会見を開催。同じ発言を繰り返したり、歌詞を忘れるなどの症状が出ていることを明かした。会見で公開された診断書によると、22年に12月に軽度のアルツハイマー型認知症と診断された。その後失見当識が進行し、昨年12月に中等度のアルツハイマー型認知症と診断されたという。石田氏は「仕事をしたいという気持ちがある以上応援します」と全面サポートを誓った。

 「アルツハイマー型認知症」は脳内で異常なタンパク質が蓄積することで神経細胞萎縮を引き起こし、記憶力や認知機能が徐々に低下していくもの。初期症状はもの忘れなどで、進行すると記憶障害や夜間せん妄の症状が現れて日常生活が困難となる。

スポーツニッポン

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