【一問一答】永瀬九段 初出場、真夏の王位戦へ「夏は弱いんです...扇風機をいただけたらうれしい」

2025年5月22日(木)21時51分 スポーツニッポン

 王位戦7番勝負初出場を決めた永瀬九段との一問一答は以下の通り。

 ——王位戦の印象は?

 「真夏の棋戦という印象ですね。7月頃に開幕するイメージで、夏と言えば王位戦という印象です」

 ——夏は得意な季節?

 「夏は弱いんです。9月生まれなので秋の方が強いのかもしれません。言い訳にはなりませんが。頑張って暑さを乗り切りたいです」

 ——藤井聡太王位との七番勝負は2日制。名人戦に続いて9時間、8時間の長時間勝負となる。意気込みは?

 「今年は幸いにも2日制のタイトル戦に全て出場しているので、経験値は高まっていると思います。名人戦も王位戦も初登場なので、そういう意味では新鮮な気持ちです」

 ——持ち時間の長い勝負は得意?

 「相手が得意なので、相対的に見るとあまり得意ではないかもしれません。藤井王位は長時間が好きですからね」

 ——5月時点で既に14局目。ハードスケジュールだが、体調面は大丈夫?

 「なんかバグっていて、中2日あるとありがたいです(笑い)。19日が移動で20、21日が対局ないのは楽なスケジュールだと感じています。体調は良いです」

 ——ファンに向けてメッセージを。

 「私が頑張ることによって、見ていただける機会が増えるはずなので、まずは結果を出せるように頑張ります。お目に掛かれる機会が増えることを願っています。相手は厳しいですが、頑張ります」

 ——7番勝負の開催地で、何か興味のある場所は?

 「4局行うことが決まっているので、5局目から7局目まで行けるように、1局でも多く勝ちたいです。できれば陣屋(第7局)に行ってみたいです」

 ——第3局は新千歳空港内の開催。

 「空港は藤井王位が喜んでいるイメージしかないので、少しアウエー感を感じてしまいますね。北海道は叡王戦以来2回目なので楽しみです」

 ——佐々木八段を破って挑戦権を得たことについて、今の思いは?

 「客観的に見て厳しいと思っていました。佐々木八段はレーティング3位で、大台に乗っている点数を持っているので、準備の差が出てしまうと思っていました。彼は入念に準備するタイプなので、こちらが対策を立てやすい状況ではありましたが、それを回避できるかが勝負の分かれ目でした。厳しい状況でしたが、ベストを尽くすことだけを考えていました」

 ——王将戦、名人戦と藤井聡太さんとの2日制を経験し、強くなった実感は?

 「得るものが多かったですね。名人戦でもカド番の藤井名人を相手に勝利し、長い期間2日制を戦えることが確定したのは心理的にも大きかったです。2日制は封じた後も考える時間が多いので、普段以上に考える時間が長いです。前期は封じ手がなかったので、今回は違いました。名人戦では封じ手がありました。藤井王位は(第1日の夜に)寝ているかもしれませんが、私は考えているので、将棋に接する時間が長いのはメリットだと思います」

 ——王将戦、名人戦でおやつにフルーツを多く注文した。夏のフルーツは何を期待?

 「夏の果物は何があるでしょうか?マンゴーは季節関係ないですよね。スイカは種があるので厳しいです。ブドウ?小さいブドウですか?巨峰ですか?巨峰は好きですね。ナガノパープルは?ないですね。北海道なら夕張メロンでしょうか。メロンは大好きです。いちごみたいにたくさん食べたいですね。いちごは9パック食べたらしいので(笑い)。

 ——去年は夏場の対局スーツ姿の時は上着を脱ぐ程度だった。きょうはベストもネクタイも外して戦闘モードだった。

 「対局が多くて体力的に厳しいので、最近は軽装にしています。重力に弱いので、服が重いときついんです。体調が良ければ問題ないのですが」

 ——大分で食べたスッポンは効いている?

 「効いているというより、普通に好きでした。効用より味が好きでした。対局中のお昼にも、2日目の昼にも、1日目の夜にもいただきました。前日に食べ方をマスターしていたので、早めに食べることができました。効果は…効果…効果はありますね。体が温まりました」

 ——真夏の王位戦、永瀬九段流の暑さ対策は?

 「扇風機をいただけたらうれしいです。扇風機なら個人戦で使えます。冷房やエアコンは全体に影響があるので個人戦になりません。扇風機なら個人戦で使えるので、いただけると思います」

スポーツニッポン

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