【大学野球】青学大が戦国東都V5の理由 藤原夏暉主将「プレッシャーにワクワクする選手が多い」
2025年5月23日(金)19時37分 スポーツ報知
優勝した青学大
◆東都大学野球春季リーグ戦 最終週第2日▽青学大6−1国学院大(23日・神宮)
青学大が5季連続17度目のリーグ戦制覇を成し遂げた。国学院大を投打で圧倒し、勝ち点5の完全優勝。東都リーグでの5連覇は、2011年秋からV6を果たした亜大以来になる。
青学大は、全日本大学野球選手権(6月9日開幕・神宮、東京D=報知新聞社後援)へ3年連続8度目の出場も決定。史上初の大会3連覇に挑む。
主将としてチームを引っ張った藤原夏暉二塁手(4年=大阪桐蔭)は5連覇に「プレッシャーはありましたが、何とか取り切れた。ホッとしています」と笑みを浮かべた。目標に掲げる「大学4冠(春秋リーグV、大学選手権V、明治神宮大会V)」へ、まず1冠。勝ち続けることの重圧について聞かれると、素直な思いをこう語った。
「プレッシャーは感じるが、僕たちの代はプレッシャーを感じる中で、ワクワクする選手が多いんです。まだ通過点。日本一に向けてやっていきたいと思います」
今の代のカラーについて「いい意味で自己中が多い。信頼できる同級生です」と笑う。同期の小田康一郎一塁手(4年=中京)は、さらに言葉を紡いだ。
「負けず嫌いが多いんです。だから勝つために同じ方向を向く。そのための行動がそろってくるんです」
藤原は卒業した1学年上の先輩たちを慕い、お手本のようにチーム作りをしてきた。「下級生がやりやすい環境を作ってくれた。1、2年生がのびのびやりやすいチーム、変なプレッシャーをかけないチームにしてくれた。野球は上下関係があると思われがちですが、試合の中では後輩が言える環境作りが、大事かなと思ったんです」
少数精鋭のナインが、風通しのいいチームマネジメントを心がけ、勝ち取った栄冠。戦国東都の代表として、正々堂々と日本一を奪いに行く。(加藤 弘士)