青学大・安藤寧則監督が大学選手権史上初の3連覇へ闘志「東都の代表として恥じないように」
2025年5月23日(金)21時12分 スポーツ報知
安藤監督を胴上げする青学ナイン
◆東都大学野球春季リーグ戦 最終週第2日▽青学大6−1国学院大(23日・神宮)
青学大が5季連続17度目のリーグ戦制覇を成し遂げた。国学院大を投打で圧倒し、勝ち点5の完全優勝。東都リーグでの5連覇は、2011年春からV6を果たした亜大以来になる。
青学大は、全日本大学野球選手権(6月9日開幕・神宮、東京D=報知新聞社後援)へ3年連続8度目の出場も決定。史上初の大会3連覇に挑む。
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愛する後輩たちに、全体重を預けた。胴上げが始まると、安藤寧則監督(48)の表情がようやく緩んだ。戦国東都5連覇。熱血指揮官は心からナインを称賛した。
「幸せですね。うれしいです。彼らにしか分からない5連覇のプレッシャーがあったと思います。結果としてつかみ取ったことを褒めてあげたい」
毎年、選手が入れ替わる学生野球において、年をまたいでの連覇は容易ではない。ハイレベルな切磋琢磨を繰り広げる戦国東都においては、至難の業だ。安藤監督は最上級生の存在がそのカギを握っていると指摘し、功績をたたえた。
「一枚岩になっていくことが、本当に難しい。いろんな価値観が入っていく中で、1つになっていくことの難しさ…各代の4年生は本当にすごいなと思います」。卒業した教え子たちへの賛辞も口にしたのが、安藤監督らしかった。
戦いは続く。大学選手権では前人未到の3連覇に挑む。「ただ負けたくない。東都の代表として恥じないように、1球1球を精一杯やりたい。初めてのことをやってのければ、違う世界が見えると思います」。全国の猛者たちが敷く“青学包囲網”。今のチームなら、それを乗り越えても不思議ではない。(加藤 弘士)