校庭や駐車場に落ちている“謎ワカメ”→地球を救う生物? 驚きの生態に129万再生「生き物だったのか…」「まさか食べられるとは!」

2025年5月23日(金)7時20分 オリコン

学校のグラウンドの湿ったところにあったあの「謎ワカメ」の正体は…

 校庭や駐車場の片隅で黒い物体を見かけたことはないだろうか。この物体の正体を解説した動画に反響があり、「生き物だったのか…」「まさか食べられるとは!」「よく踏んで滑って転んでたので、デンジャラスワカメって呼んでました!」「校庭にあったのはこれだったのかー」などのコメントが寄せられている。投稿者で雑草駆除専門業者のカネヤンさん(@oniwasoji)に話を聞いた。

■ゴミでもただのワカメでもなかった! 約30億年前に誕生した“謎ワカメ”

——昨年公開されたYouTube動画『もしかしたらこの生物が地球を救うかもしれません』に126万再生の反響がありました。校庭や駐車場、空き地などに発生する陸生藍藻の一種・イシクラゲの生態と駆除方法を解説したものですが、改めてイシクラゲについてうかがえますか。

「30億年前に誕生したと言われている原核生物で、シアノバクテリアという細菌の一種です。光合成を行い地球に酸素を供給し、また土壌に窒素を固定することもできます。乾燥することで仮死状態を持続できて、百年前の標本に水をあげたら復活するぐらい丈夫な生物です。オーストラリアなどにある岩石ストロマトライトもシアノバクテリアから出来ています。今の地球があるのは彼らのおかげです」

——地球上に酸素をもたらした生物!偉大すぎます…。幼少期に校庭や帰り道で見かけたというコメントも多数ありましたが、そもそもイシクラゲはどのような場所に生息するのでしょうか? 

「水はけの悪いジメジメした場所によく発生します。ご自宅のお庭では施工に失敗した水たまりが出来やすい芝生の上などによく発生します。またアルカリ性の土壌を好むので、石灰を撒いているグラウンドや駐車場にもよく見られます」

——地球に欠かせない生物ながら、見た目の悪さから駆除依頼があるようですが、その他のデメリットはありますか?

「見た目以外のデメリットは、踏みつけるとびっくりするぐらい滑るので転倒してケガの恐れがあることです」

■食べられるイシクラゲ、でも…「道端にあるものは食用に向いていない」

——転倒したという苦い体験談も数多く寄せられていました。その他には、「下処理大変だけど美味しい」といった声や、一方で、「土壌の重金属など有害な成分を濃縮する性質があるのでそこら辺のイシクラゲは食べない方がいい」などの声もありました。

「重金属もそうですが、砂利の上に発生することもあるので、道端のイシクラゲは砂や不純物が含まれているので食用には向いていないと思います。ただイシクラゲは水だけで増え、肥料や農薬も必要なく、抗酸化作用もある健康食品であることから、人工栽培に向けて研究が行われているそうです。第2のミドリムシになることを期待しています」

——まさに地球を救う生物ですね! 東海エリアで雑草駆除専門店を展開されているカネヤンさんは、この他にも「雑草」にまつわるトリビアや管理方法を公開されていますが、YouTubeを通して伝えたい思いをお聞かせください。

「弊社の理念は『雑草をなくし、快適な生活を提供すること』です。YouTubeを始めたきっかけは、多くの方がその理念に共感していただける最も適したツールだと思ったからです。雑草とは人にとって邪魔な植物のことを言います。雑草管理をやりたいけど自分では出来ないので誰かにやってほしい方に対しては実際に私が現地に行って、最適な方法を提案しますが、それには当然限界があります。雑草は一番身近にある自然ですし、コストのことも考えれば自分たちで管理をするのが最も良いです。ですので現場で得た知識や経験はYouTubeを通じて惜しみなく発信しています。また今まで雑草と思っていたものが実は食用にもなったり、繊維が布にもなったり、雑草をメタン発酵させて電力になるなど、未知なことがたくさんあります。そういった雑草管理の情報だけではなく、雑草の有効活用という点からもわかりやすく、楽しく情報発信をして本当に雑草がなくなる社会が少しでも実現できたら面白いなと思っています」

オリコン

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