高島礼子 舞台オファーにOK即答「絶対にやるべきだと思った」明かした自身の性格は...さっぱりした素顔

2025年5月23日(金)7時15分 スポーツニッポン

 【インタビュー】女優の高島礼子が、テレビプロデューサーで舞台演出家・石井ふく子氏の白寿記念公演「かたき同志」(大阪・新歌舞伎座、8月30日〜9月21日)に出演する。1985年の初演以来再演を重ねる人気舞台。育った環境も気質も正反対の気の合わない母親2人を描く。高島は女優の三田佳子が2013年から演じてきたお鶴役に初挑戦する。「この役は絶対にやるべきだと思いました」と出演依頼を即答で受けたといい、気合いたっぷりに思いを語った。(望月 清香)

 作劇を橋田壽賀子さん、演出を石井ふく子氏が手掛けた作品。江戸下町の飲み屋の女将・かめと呉服問屋を切り盛りする女主人・お鶴が息子と娘の結婚を巡って大げんかを繰り広げる。かめ役を前回に引き続き藤山直美、お鶴役を今回から高島が演じる。

 高島は10年ほど前に三田がお鶴役で出演した同作を観劇したという。「三田さんはクールビューティーなイメージで騒ぎ立てる役を見たことがなかったので、この作品を見た時に驚きました。役者は自分のイメージと違うことをやりたいと常に思っている一方で、イメージを打ち破る役をいただくことはなかなかない。三田さんがこの作品でご自身の殻を破る挑戦をされていて羨ましいと思いました」と振り返った。

 10年越しに自身に巡ってきたまたとないチャンス。オファーを受けた時について「“ぜひやらせていただきたいです!”と即答しました」と回想。「とても大変な役だということは分かっています。自信があるとかそういうことではなくて、絶対にやるべきだ、やらせていただきたいという思いでした」と覚悟を口にした。

 自身が演じる役柄について「とにかく口うるさいキャラクターなんですよ。しつこくいつまでもグチグチ言っています。自分の理想に合わないことを批判ばかりしています」と明かした。「私はあんまりジメッとした役はやったことがなかった。こういうジメッとした役も面白いです」と新境地を楽しんでいる。

 自身と役柄の共通点を聞かれると、「ないですね」とキッパリ。「私はどちらかというと他人に無関心なタイプ。それもその人の個性だと思ってしまう」とさっぱりとした素顔を覗かせながら、「演じていくうちに内なる自分が出てくるかもしれないですね」といたずらっぽく笑った。

 作品について「批判だらけで今のご時世に合わないような気もしますが、それがかえって見て下さる方の心がすっきりするんじゃないかなと思います」とアピール。パワー溢れる肝っ玉母さん2人の子どもを思う気持ちに笑って泣ける、爽快な舞台になりそうだ。

スポーツニッポン

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