「Mrs. GREEN APPLE」アジア版グラミー賞で初代頂点 10周年も止まらないミセス旋風
2025年5月23日(金)5時0分 スポーツニッポン
アジア版グラミー賞といわれる新たな音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」の授賞式が22日、ロームシアター京都で行われ、ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」が最優秀アーティスト賞に選ばれた。この日、主要6部門が発表され、YOASOBIや藤井風(27)らが受賞した。
プレゼンターの役所広司(69)から名前を読み上げられ、メンバー3人はかみしめるようにゆっくりと登壇した。ボーカルの大森元貴(28)は「ルビー」と呼ばれる赤いトロフィーを受け取ると、何度も頭を下げた。
やや目を赤くしながら「今年で10周年です。今年に入り初めて10年間を振り返ることをやってみました。たくさんの方のサポートがあり、何よりメンバーと曲を作るのが好きでここまでなんとかやってこられました」と感慨深げ。ギターの若井滉斗(28)とキーボードの藤澤涼架(32)に顔を向け「よかったね」と破顔すると、最後は「これからも頑張ります!」と力強く宣言した。
音楽関係者5000人が選ぶ新たな音楽賞。主要6部門の中でも最も注目され、最後に発表された最優秀アーティスト賞に選ばれ、頂点に立った。他部門も含めると3冠。祭典自体も楽しんだ様子で、メンバー全員がアクセサリーや衣装にゴールドを取り入れ、晴れ舞台を演出。ライブパフォーマンスでは今年1月に配信リリースしたヒット曲「ダーリン」を歌唱。伸びやかなハイトーンを響かせると、見守っていた多くのアーティストたちが立ち上がって拍手を送った。
ミセスはこれまでにも数々の記録を打ち立ててきた。ヒット曲「ライラック」で昨年12月の日本レコード大賞を連覇。ヒットの基準と言われるサブスクリプション(定額聴き放題)の再生回数1億回超えの歌は現在までに25曲。国内アーティストで単独1位となっており、こうした実績と人気が評価された。
デビュー10周年記念イヤーを迎えた今年は多くの大型プロジェクトが控えている。7月には横浜港の山下ふ頭で2日間で自己最多10万人を動員する野外コンサートを開催。10月からは55万人を動員する5大ドームツアーも予定し、大森は「これからもっともっと皆さんに楽しんでいただけるような音楽活動をしていきたい」と意気込んだ。国内最大の音楽賞で栄冠を手にしたミセスがさらなる旋風を巻き起こしそうだ。
◇MUSIC AWARDS JAPAN主要6部門◇ ※カッコ内は曲名
最優秀アーティスト賞 Mrs.GREEN APPLE
最優秀楽曲賞 「Bling−Bang−Bang−Born」Creepy Nuts
最優秀ニュー・アーティスト賞 tuki.
最優秀アルバム賞 「LOVE ALL SERVE ALL」藤井風
Top Global Hit from Japan 「アイドル」YOASOBI
最優秀アジア楽曲賞 「Supernova」aespa