49kgの美脚グラドル→75kgの“お腹ダルダル”状態に「太りなさいと言われて…」小阪由佳(39)が語る“激太り時代”の衝撃の真相

2025年5月24日(土)12時0分 文春オンライン

〈 「食事会に呼ばれていくと男性が」「一晩過ごすことをお断りしたら…」元グラビアアイドル・小阪由佳が語る、“20年前の芸能界の当たり前” 〉から続く


 グラビア全盛期ともいえる2000年代、その愛くるしい笑顔と抜群のスタイルで活躍した小阪由佳(39)。渋谷でのスカウトから一気にグラビア界の頂点に立ったものの、メンタルはボロボロだったという。


 身長169センチ、体重49キロ。すらりと長い美脚でも知られた小阪だったが、「病んで」芸能界からフェードアウトした後、2010年に開催したライブでは20キロ以上の激太り姿が激写された。その裏にあったという、メディアなどでも語っている壮絶な“洗脳体験”を経て、現在はメンタルコーチとしても活動する小阪が、“洗脳される側”のメンタリティを語った。(全3回の2回目/ 続きを読む )



小阪由佳さん ©山元茂樹/文藝春秋


◆◆◆


“闇落ち”していた時に元共演者の女性に相談して…


——精神的に不安定になっていったのは、いつ頃からですか?


小阪由佳さん(以下、小阪) 振り返れば、デビュー2年目ぐらいから少しずつ不安定になっていた気がするんです。いい時があれば悪い時もあって当たり前なのに、少しでも“悪い時”を察知するとすぐに慌てふためいていた。じわじわとメンタルがむしばまれていたんでしょうね。


——周囲に相談をすることは?


小阪 周りからは「焦らなくていいよ」とか、あたたかい言葉もたくさんかけてもらっていたと思うんだけど……人の話を聞く余裕もなく、結局は“次も呼ばれなきゃ”というプレッシャーに耐えられなかったんだと思います。


——その後に、問題の出会いがあったんでしょうか。


小阪 そうですね。自分でやれることは全部やって、それでも思うような結果にならない。完全に詰んでいて、“闇落ち”していた時に、以前番組で共演したことがある女性が占いもやっていることを思い出して。


 今後自分はどうしたらいいか相談したら、こうした方がいい、ああした方がいい、と親身になってくれたんです。


——その女性からは、どんなアドバイスをされたんですか?


小阪 細かいことは記憶から消してるんですけど……最初、不安を煽るようなことをたくさん言われたのは覚えています。ひたすら「今のままだと危ない」とか「まずい」とか言われて、要するに、さらに不安を煽られるんですよね。


 そうすることで、相手に「じゃあどうしたらいいの」ってすがりつかせる心理を醸成するんです。そのうえで、「こうしたらいい」ということをズバリ言う。


 不安な心理状態の時って、「こうしろ」と言い切られたい欲が強いんですよね。助言された方が楽なんです。


——ハッキリ道筋を示してくれる人が欲しかったんですね。


小阪 まさにそうです。あと、これは“洗脳あるある”なんですけど、相談者の周囲から“洗脳に都合の悪い”人を排除していくんです。私の場合も、「あの子と会わない方がいい」とか、「この人は会った方がいい」とか、人間関係がジャッジされていきました。


——人間関係が誘導されるんですか?


小阪 判断能力を失っているので、「この人だったらいいよ」と勧めてくれるのは楽だったんですけど、そうしたら、会っているところを週刊誌に撮られて。


バターのせカツカレー生活で25キロ増「ある意味、自傷行為」


——でも、小阪さんをコントロールしようとしてきた人にとっては、何がメリットだったんですかね?


小阪 私も、その人は何がしたかったかずっとわからなくて。ただ長年かけてたどり着いた答えとしては、シンプルに、他人が見た目でチヤホヤされているのが嫌だったんだと思います。


——自分のメリットというよりも他人を落としたい、みたいな。


小阪 そうそう! だって、私はお金をとられたり、何かを買わされたことはないんですよ。そんなことより太らされたし、暴言を言うように仕向けられて。


——小阪さんの評価を下げる方向に?


小阪 グラドル時代、体重は50キロなかったのに、半年で75キロぐらいにまで太らされて、腰はガタガタ、肌もボロボロ。負荷のかかりすぎで、身体は悲鳴を上げていました。


——太りなさいと言われて、「わかりました」って感じだったんですか?


小阪 そうですね。やることを明示してほしいから、素直に従うんです。しかもグラドル時代、食については我慢が当たり前だったから、「何でも好きなだけ食べていい」と言われると、最初は嬉しいんです。とはいえ、それは5キロ増ぐらいまでで、あとは苦行でした。別に元々が大食いではないので……。


——ちなみにどうやって半年で25キロ増やしたんですか。


小阪 とにかく食べまくるだけなんですけど、胃もそんなにすぐには大きくなってくれない。“量より質”で勝負という発想になってからは、カツカレーにバターをのせたものばかり食べてました。バターは液状になるから、少ない量でカロリーをたくさん摂取できると思ったんです。


 けど、その後吐くこともしょっちゅう。吐きたいわけじゃないんですよ。キャパオーバーで、戻してしまうんです。でも、吐いたら太れないから、吐いては食べて、食べては吐いて……。


 肌も荒れに荒れて、痛くて痒くて。でも無意識のうちの“グラドル魂”で、目に見える肌には傷をつけたくないから、血が出るほど頭を掻きむしっていました。ある意味、自傷行為だったと思います。


衝撃の「お腹ダルダル写真」


——小阪さんが太っていく姿を見て、その女性は褒めてくれるんですか?


小阪 褒めてくれます。でも「よくやったね、よかったね!」って褒めた後に、「話題になりたいんでしょ、だったらもっと太りなさい」ってさらに発破をかけられる。ゴールはないんです。


——ライブで撮影されたお腹ダルダルの写真は衝撃でした。


小阪 ああいう写真になるようにスタイリングしたのも、その女性なんです。お腹を丸出しにしたほうが太って見えるからって、スカートはウエスト部分をわざわざ折って。


——当時、太っていく自分をどう思っていたんですか。


小阪 “洗脳”されている間は自分の心は存在しないので、“無”ですね。鏡に映る自分を見ても、「これは誰?」と他人事。でも、ずっと死にたい、死にたいって叫んでいた気がします。


——先ほど、「自傷行為があった」と。


小阪 最後の本能が残っていて、“やりたくない!”という叫びが、自傷行為につながっていたのかなと今では思います。「もう死にたい、死にたい、死にたい!」って言いながら、1時間以上、血がダラダラ出るまで頭皮を引っ掻き続けていました。


——よくその状態から抜け出せましたね。大変だったかと思います。


小阪 “洗脳”されながらも、死にたくならないようにどうにかしなきゃっていう意識がどこかにあったんですよね。死にたいと思うことから逃げたかったんです。


 当時「死にたい」と言っていたのは、何かに踊らされている自分を本能が否定するための言葉だったんだと今では思います。本当にこの世から自分の存在を消したいわけじゃなくて、自分がイヤな自分を消したいという。


——「死んじゃいたい」という気持ちを自覚していたんですね。


小阪 強く自覚していました。だから、「死にたくなったら読む」みたいな本を読み漁って、自分なりにあがきましたね。……その時に、初めて「自尊心」とか「自己肯定」といった言葉を知ったんです。


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【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】


▼いのちの電話  0570-783-556 (午前10時〜午後10時)、 0120-783-556 (午後4時〜同9時、毎月10日は午前8時〜翌日午前8時)


▼こころの健康相談統一ダイヤル  0570-064-556 (対応の曜日・時間は都道府県により異なる)


▼よりそいホットライン  0120-279-338 (24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは 0120-279-226 (24時間対応)

〈 「思い出すとぜいぜいはぁはぁって過呼吸に…」突然引退→“洗脳騒動”で25キロ激太りした元グラドル・小阪由佳(39)が語る“その後の人生” 〉へ続く


(吉河 未布)

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