<やれるだけやった。そう思うことにします>称賛の声止まず!『しあわせは食べて寝て待て』。穏やかでも前向きな最終回に視聴者「絶対に民放ではできない」「私も少し頑張れる気がする」
2025年5月28日(水)11時36分 婦人公論.jp
(『しあわせは食べて寝て待て』/(c)NHK)
一生付き合わなければいけない病気「膠原病」にかかった38歳独身・麦巻さとこ。病気によって仕事も生活も一変してしまうも、団地の住人に見守られながら、穏やかな日々のなかで自分なりの幸せをみつけていく——。桜井ユキさん主演ドラマ『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合/火曜10時〜)が5月27日に最終回を迎えました。一方でネット上では、ここまでのドラマ全体を象徴するような、穏やかながら前向きな最終回の内容を称賛する声が止まりません。
* * * * * * *
*最終回 公式のあらすじ
司(宮沢氷魚さん)が山に出かけて二週間が経った。
さとこ(桜井ユキさん)は寂しそうな鈴(加賀まりこさん)を気遣うが、鈴のソーイングマーケットは休業のまま、手製の商品は積み上げられている。
団地にはまだ働きたいお年寄りもいる。
司の不在を埋めるように、さとこは自分に出来ることを探し始める。
団地の中に共有スペースを作って、様々なかたちでみんなが利用できる場所があればと考えつくのだが…。一方の司は…。
「やれるだけやった…。そう思うことにします」
「自分にできること」を模索し始めた主人公・さとこは団地内の集会所を住民が自由に使えるスペースにできないかと考えるように。しかし費用面の問題もあり、理事会からは計画を却下されてしまいます。
すると落ち込むさとこに、パート先のデザイン事務所代表・唐が地域の補助金を頼る方法を提案。さとこの計画は少しずつ前進を始めます。
一方の司。山中にて施設を抜け出して迷子となった高齢の男性と出会い、助けることに。
男性を前に、よく徘徊していた自らの祖母に対して「戻ってこなければいいのに」と感じた、という思い出を語りつつ、自分のような人間に誰かの世話をする資格があるのかと自問する司。すると男性は「気にすんな。いいんだよ。一郎、お前は悪くない」と告げ、司の表情は明るくなります。
それから施設の担当者に男性を預けた直後、司のスマートフォンにさとこからの着信が。
さとこは友人からの「愚痴を聞いて欲しい」という頼みを断ったことを説明。続けて、冷たい人間になった、というのではなく、やっと自分を大切にできるようになったのだと話し「やれるだけやった…。そう思うことにします」と伝えます。
対して司は電話口で「はい」とにこやかにこたえるのでした。
称賛の声がやまず
派手な事件が起こるわけではないけれど、現実でも起こりそうな不幸や問題に向き合い、少しずつ好転させてきたドラマ『しあわせは食べて寝て待て』。
ここまでの展開同様、穏やかながら心があたたかくなる最終回に、視聴者から称賛の声が止まりません。たとえばネットでは
「やれるだけやった…。私の場合もそう言えるかは誰も分かりませんがそう思うようにします。でなきゃ前向きに生きていけないから」「こんなふうに生きてる人がいてくれるなら、私も少し頑張れる気がする。と思いながらドラマを拝見してました」「何よりも押し付けがましくなくてそれが心地よい着地点でした」「麦巻さんの<やれるだけやった>という言葉に涙が溢れました。私も諦める前にやれるだけやろう、と思えました。そして自分を大切に…」
といった声が。またNHKの制作ということで
「たぶんNHKにしかできない。癒しのドラマだった」「絶対に民放では作ることができないドラマ。こういった良作を作ってくれる点は評価」
といった声も。さらにラストシーンで団地に戻ってきた司が掲げていたのが白ネギだったことから
「すき焼きが食べたくなっているすずさんへのお土産?が白ネギとはさすが司!(自分は玉ねぎ派なのに)」
といった声まで。続編を望む声も溢れた最終話(第9話)は、NHKプラスで1週間見逃し配信中。また5月29日深夜0時35分に再放送される予定です。
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ドラマ10 「しあわせは食べて寝て待て」
【原作】水凪トリ「しあわせは食べて寝て待て」
【脚本】桑原亮子、ねじめ彩木
【音楽】中島ノブユキ
【出演】桜井ユキ、宮沢氷魚、加賀まりこ / 福士誠治 田畑智子 中山雄斗 奥山葵 北乃きい 西山潤 土居志央梨 中山ひなの 朝加真由美 宮崎美子
【演出】中野亮平、田中健二、内田貴史
【制作統括】小松昌代(NHKエンタープライズ)、渡邊悟(NHK)
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