藤井聡太名人、防衛3連覇決めるか!勢いに乗る永瀬拓矢九段が連勝飾るか 注目の“古河対局”開始/将棋・名人戦第5局
2025年5月29日(木)9時2分 ABEMA TIMES

将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第83期名人戦七番勝負第5局が5月29日、茨城県古河市の「ホテル山水」で始まった。シリーズは、3連覇を目指す藤井名人の3勝1敗で推移。藤井名人が本局を決着局とするのか、第4局で初白星を飾った永瀬九段が踏ん張るのか。本局の先手番は永瀬九段。
藤井名人の防衛3連覇か、永瀬九段のタイトル奪取か。5戦目の舞台は茨城県西端に位置する古河市。2005年に旧古河市と猿島郡の総和町・三和町が合併して以来、20年の記念事業として名人戦第5局が誘致された。
大注目のシリーズは、若き絶対王者が3勝1敗とリード。防衛まであと1勝に迫っている。5月17・18の両日に行われた第4局“宇佐対局”は、後がない永瀬九段が入念な準備を重ねて千日手へと誘導。1日目の午後5時3分に千日手が成立した。仕切り直しで2日目に始まった指し直し局では、先後を入れ替え永瀬九段の先手番に。角換わり相早繰り銀の戦いとなると、ここでも深い研究を藤井名人をぶつける展開となった。
“負けない将棋”を掲げる永瀬九段だが、第4局では直線的な細い攻めで後手陣に迫っていく。終盤まで形勢不明の激しい叩き合いとなったものの、わずかに抜け出した藤井名人と接戦の中で永瀬九段が猛追。最後は挑戦者が執念の粘りを実らせ待望の初白星を手にした。
七番勝負は依然として藤井名人が大きくリード。この地を3連覇達成の地とするのか、前局で初勝利を決め夏季の王位戦挑戦権も獲得して勢いに乗る永瀬九段が踏ん張るのか。星のゆくえとともに、両者が生み出す名局にも大きな期待が高まる。
持ち時間は各9時間の2日制。本局の先手番は永瀬九段。
(ABEMA/将棋チャンネルより)