岩田剛典、“スター俳優”の意外な姿も…多部未華子主演『空に住む』場面写真

2020年9月8日(火)14時0分 シネマカフェ

『空に住む』時戸(C)2020 HIGH BROW CINEMA

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TBSドラマ「私の家政夫ナギサさん」での自然体でリアルな演技が大きな話題となった多部未華子の主演映画『空に住む』。この度、多部さんや共演の岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典の“訳あり”な場面写真が一挙に解禁された。



多部さんが演じるのは、両親の急死により、叔父夫婦の住むタワーマンションの高層階で暮らすことになった直実を演じる。長年の相棒・黒猫のハルと共に住み慣れない場所に突然連れてこられた直実は、現実を受け止めきれないまま、浮遊しているかのように毎日を過ごす。話題となった「ナギサさん」のメイとは180度変わり、あまり感情を表に出すことが得意ではないキャラクターを丁寧に演じている。


直実を取り巻くキャラクターも、いろいろと困難を抱えている。郊外の小さな出版社に勤める直実の後輩で、妊娠中の愛子(岸井さん)は天真爛漫さの裏に複雑な問題を抱え、信頼できるのは直実だけ。


直実の叔母・明日子(美村さん)も誰もが羨むセレブ生活を送るも虚無感は消えることはなく、直実の生活への干渉が激しく若干空気の読めないキャラクターであり、その裏には誰にも言えない叶えられない望みがあった。


さらに直実の前に突如現れた日本を代表するスター俳優、時戸森則(岩田さん)も実態がつかめない、空気のような存在。エレベーターで偶然出会うというありえない展開も、多部さんと岩田さんの演技力により、むしろどこかおとぎ話のように映しだされる。


ただ、この夢のような展開も『共喰い』など人間の隠された部分を描くことに定評のある青山真治監督の手腕によって単なる夢物語になることはなく、直実は心の内が見えない時戸に次第に複雑な感情を抱え始めることに。

一見するとドロドロした世界に見える本作の中で、ひときわ輝き、見る者に優しい癒しを与えてくれるのは、鶴見辰吾大森南朋、永瀬正敏ら実力派俳優たち。天涯孤独となり困っていた直実に手を差し伸べ、自身が持つ高級マンションへ呼び寄せた叔父・雅博(鶴見さん)はとにかく直実の味方で優しく明るいキャラクター。


また、“ナギサさん”役で視聴者を「おじキュン」させた大森さんは、過去に直実が担当した小説家・吉田を演じ、ぼさっとしたビジュアルにぼそぼそと話す独特な空気感でドラマの雰囲気を一新!


さらに年々渋さが増し、本作でも謎の男というミステリアスな演技に目が釘付けとなる永瀬さんや、直実の上司で編集長の柏木(高橋洋)は優しい口調で直実を諭す良き理解者と、脇を固める俳優たちにも注目だ。


『空に住む』は10月23日(金)より全国にて公開。

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