タイ、特殊詐欺拠点があるミャンマーの一部地域への電力供給など停止ー中国メディア
2025年2月5日(水)12時0分 Record China
タイのプームタム・ウェーチャヤチャイ副首相は4日、タイとミャンマーの国境沿いにあるミャンマー側の5地域への電力・燃料の供給とインターネットサービスの提供を5日午前9時に停止すると発表した。
中国国営新華社通信によると、タイのプームタム・ウェーチャヤチャイ副首相は4日、タイとミャンマーの国境沿いにあるミャンマー側の5地域への電力・燃料の供給とインターネットサービスの提供を5日午前9時に停止すると発表した。
プームタム氏は4日午後、国家安全保障会議(NSC)の緊急会議を主宰した後、記者団に対し、特殊詐欺はタイの国民に深刻な被害をもたらし、国家安全保障上の問題となっていると述べた。タイ政府の調査により、カイン州のミャワディを含む5地域の供給ポイントが特殊詐欺に関連していることが判明した。タイ当局は電力・燃料の供給とインターネットサービスの提供を停止することについてミャンマー側に通知済みだという。
タイ政府は1992年と94年の二度にわたってミャンマーへの電力供給を承認し、地方電力公団(PEA)が電力を供給していた。協定では、受け手側が規定に違反した場合、タイは賠償責任を負うことなく電力供給を一方的に停止することができる。
中国では先月、若手俳優の王星(ワン・シン)さんが偽のドラマ撮影に誘われてタイに到着した後、ミャンマーとの国境近くで行方が分からなくなり、ミャンマー国内で保護される事件が大きく注目された。王さんは中国人に対する特殊詐欺の訓練を受けさせられていたという。
シンガポール華字メディアの聯合早報がミャンマーメディアの報道として伝えたところによると、ミャンマーで実権を握る軍は2023年10月から25年1月までの間に詐欺などをしていたとみられる外国人約5万5000人を強制送還したと発表した。その大多数が中国人だった。(翻訳・編集/柳川)