東洋大・島田舜也が本領発揮の154キロで青学大撃破「楽しい」 ヤクルト小川GM「真っすぐが良い」
2025年4月24日(木)16時37分 スポーツニッポン
◇東都大学野球春季1部リーグ 東洋大3—2青学大(2025年4月24日 神宮)
東洋大が3—2で青学大に競り勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイとした。先発した今秋ドラフト上位候補の右腕・島田舜也投手(4年)は7回1/3を7安打2失点(自責1)でリーグ2勝目を挙げた。
自己最速タイの154キロをマークした直球にカーブ、カットボール、ツーシームなど多彩な変化球を織り交ぜて5三振を奪い「初回から思い切って、後半にバテてもいいってくらい最初から飛ばしました。良いピッチングができてきているかなと思います」と語った。
昨秋に2部リーグから昇格を果たした東洋大。4季連続リーグ優勝中の青学大は島田にとって試金石ともいえる相手。「2部の時から凄く勝っているというイメージがあったので、このリーグも青学大に向けて合わせてきた。そこでしっかり自分のピッチングができて凄くうれしいというか、とても楽しかった」と充実感を漂わせた。
実は5回途中で右足のふくらはぎをつっていた。5回終了後のグラウンド整備中には井上大監督に「(次の回に)フォアボールが続いたら変えてください」と進言した。それでも指揮官は「オレが決めるんだ」と鼓舞。その後も好投を続けた島田は「それが井上さん。結局、最後は気持ちだと思う」と再確認。計5投手によるリレーで青学大の猛追を振り切った。
昨秋は2部リーグで投手3冠に輝いた逸材。ネット裏で視察したヤクルト・小川淳司GMは「前回見た時はスピードが出ていなかったが今日は良かった。彼の一番の魅力は真っすぐですね」と評価していた。
◇島田 舜也(しまだ・しゅんや)2003年(平15)4月30日生まれ、横浜市出身の21歳。鳥が丘小1年から坂本レッドジャガーズで野球を始め、領家中では横浜泉中央ボーイズに所属。木更津総合(千葉)では2年秋からベンチ入りし、甲子園出場なし。50メートル走6秒3、遠投100メートル。1メートル84、93キロ。右投げ右打ち。