空中旅行やドローン物流、低空飛行の応用シーンを模索―中国
2025年3月17日(月)14時30分 Record China
中国で低空飛行の応用シーンが模索されています。写真は中国最大の映画スタジオ・横店影視城を空中から見下ろす観光客。
中国の一般空港の数は、「第14次五カ年計画(2021〜2025年)」に基づき、2025年末までに500カ所となる見込みで、現時点では475カ所に達しています。中国南西部に位置する四川省自貢市鳳鳴空港は産業サービスの提供をメインとし、他の一般空港は消費者向け、あるいは職員の育成などにサービスを提供しています。
中国東部の浙江省にある横店一般空港では、まだ観光シーズンを迎えていませんが、「空中から横店を見下ろす」プロジェクトをスタートさせ、春節(旧正月)後、同プロジェクトを体験する最初の観光客を迎えました。小型飛行機に乗り、低空から中国最大の映画スタジオである横店影視城の風景を楽しめます。横店一般空港は映画に関する豊かな観光資源に基づき、「航空+映画・テレビ+観光」という新たな消費モデルを打ち出しました。次の段階では、「ワンチケット」の観光商品を販売する予定です。
国家レベルの航空飛行基地として、中国北部の河北省桃城空港は「航空飛行キャンプ」という発展モデルを構築しています。同空港は近年、熱気球、軽飛行機、モーターハンググライダーなどの分野でパイロット320人、ドローンのパイロット9000人を育成しています。同省にある衡水航空飛行キャンプの教員を務める孫岩氏は、「低空経済の人気が上昇すると共に、ここで飛行を学ぶ学生もますます増えている。ここで飛行を習得しようとする応募者数は、月ごとに作成する飛行訓練計画に基づき、すでに5月末までスケジュールが予定されている」と紹介しました。
物流輸送は一般空港の多元化経営において重要な分野の一つです。中国西部の陝西省は先月16日、初の大型ドローン、インターシティの低空物流路線を開設しました。輸送の所用時間は従来に比べて70%短縮され、国内大型ドローン物流輸送の空白を埋めました。
中国民用空港協会の専門家の王建宏氏は、「第14次五カ年計画の実施以来、低空市場は絶えず成熟を続けている。各地の一般空港は産業の位置付けを積極的に模索し、低空飛行の応用シーンを絶えず拡大し、多様化の発展の道を着実に進めている」と説明しました。(提供/CRI)