「中国人兵155人がロシア軍で戦闘参加」…ゼレンスキー大統領「SNSで募集」と指摘

2025年4月10日(木)4時53分 読売新聞

ゼレンスキー大統領=AP

 ウクライナのニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」などによると、同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領は9日、ロシア軍に参加する中国人兵士について、少なくとも155人を特定したと記者団に明らかにした。中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」などのSNSを通じて募集された兵士で中国政府も状況を把握していると指摘した。

 ゼレンスキー氏は、中国人が「ウクライナの領土で戦っている」とし、「ロシアは勧誘広告の動画を中国のSNSに流している」と指摘した。募集に応じた中国人らはモスクワで健康診断を受けた後、1〜2か月間の訓練が行われたという。

 ゼレンスキー氏は9日のSNSで、8日に拘束を公表した中国人2人の尋問の様子も公開した。「初めての戦闘で、これまで武器を手にしたことはない」などと中国語で話した。ゼレンスキー氏は2人について、ロシアに拘束されたウクライナ軍兵士の捕虜と交換する用意があるとも語った。

 ウクライナ・プラウダは9日、ウクライナ軍当局のの話として、拘束した中国人兵士の1人はロシア国籍を取得する目的で露軍に参加し、中国の仲介者に30万ルーブル(約50万円)を支払ったと伝えた。露占領下のウクライナ東部ルハンスク州で訓練を受けたという。

 中国側は、中国人の露軍への参加について政府の関与を否定している。多数の中国人が露軍に参加しているとのゼレンスキー氏の8日の指摘に対し「全く根拠がない」(中国外務省の副報道局長)と反発していた。

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