マレーシア首相、ミャンマー国軍トップと異例の会談…ミャンマー地震による停戦の延長促したか
2025年4月17日(木)23時29分 読売新聞
マレーシアのアンワル・イブラヒム首相(2023年12月)
【バンコク=佐藤友紀】マレーシアのアンワル・イブラヒム首相とミャンマー国軍のミン・アウン・フライン最高司令官は17日、タイの首都バンコクで会談した。複数のタイメディアが報じた。アンワル氏は3月28日発生のミャンマーでの地震に伴う民主派などとの停戦の延長を促したとみられる。
2021年のクーデター以降、東南アジア諸国連合(ASEAN)は主要会議へのミャンマー軍幹部の参加を拒否してきた。マレーシアは今年のASEAN議長国で、議長国首相とミン・アウン・フライン氏が会談するのは極めて異例。会談にはアンワル氏の顧問を務めるタイのタクシン元首相も参加した。一方、民主派などは「ASEAN指導者の国軍トップへの関与はクーデターの正当化につながる」などと抗議している。
ミン・アウン・フライン氏は3、4日にもバンコクでの国際会議に参加しており、地震を機に外交を活発化させている。