トランプ政権の補助金凍結は「違法」、ハーバード大が提訴…「意思決定を制御」「威圧的・統制的」と非難
2025年4月22日(火)18時9分 読売新聞
米マサチューセッツ州ボストン近郊のハーバード大
【ニューヨーク=金子靖志】米ハーバード大学は21日、トランプ政権による一方的な補助金凍結は違法だとして、マサチューセッツ州の連邦地裁に凍結差し止めを求めて提訴した。複数の米メディアが報じた。
同大が提出した訴状では、「政権は助成金の留保により、ハーバードの意思決定を制御しようとしている」と指摘し、政権の対応を「威圧的かつ統制的な行動だ」と非難した。言論の自由などを定めた憲法に違反し、凍結手続きでも法令違反があったと訴えている。
アラン・ガーバー学長は声明で、補助金凍結に伴う医療・科学研究の縮小は「人命を救う能力や技術革新で世界的なリーダーの地位を維持する能力を損なう」と危機感を示した。