習近平氏を批判した住民にストーカー行為の疑い、米司法省が男2人を逮捕…中国政府とつながりか

2025年4月26日(土)17時52分 読売新聞

米司法省の庁舎

 【ロサンゼルス=後藤香代】米司法省は25日、中国の習近平シージンピン国家主席を公然と批判したロサンゼルスの住民に監視や嫌がらせなどのストーカー行為をした疑いで、中国籍と英国籍の男2人を逮捕したと発表した。

 男2人は2023年11月、実行役に指示して被害者を監視し、被害者の車のタイヤの空気を抜いたり、被害者が制作した習夫妻の像を破壊したりした疑い。被害者は膝をついて後ろ手に縛られた習夫妻の像の写真をSNSに投稿していた。

 実行役の正体は米連邦捜査局(FBI)の潜入捜査官で、像は被害者の同意を得て破壊された。壊れた像の写真は、指示に従った証拠として男2人に送られた。

 司法省は、男2人が中国政府とつながりがあったとみている。男2人には、23年11月にサンフランシスコで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の会場周辺で被害者が習氏に抗議するのを阻止する狙いがあったとみて調べている。

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