トランプ氏「信頼しない」８９％、ウクライナ世論調査…和平交渉「ロシア寄り」で不信感
2025年4月30日（水）13時47分 読売新聞
バチカンで、教皇フランシスコの葬儀出席に際し会談するウクライナのゼレンスキー大統領（右）と米国のトランプ大統領（２６日）＝ＡＰ
ウクライナのシンクタンク「新欧州センター」が２９日に公表した世論調査で、米国のトランプ大統領を「信頼しない」と答えた人が８９％に上った。５か月前の調査から倍増しており、ロシアによる侵略を巡る和平交渉で、ロシア寄りの姿勢をとるトランプ氏への不信感が鮮明になった。
調査はウクライナで１０００人を対象に実施され、「やや信頼する」「完全に信頼する」と答えた人が７・４％だったのに対し、「やや信頼しない」「完全に信頼しない」と答えた人が８９％に上った。トランプ氏の大統領就任前だった前回（昨年１１月）は、それぞれ４４・６％、４７・２％で同程度だった。
米国の和平案では、ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の支配を米国が承認することなどが盛りこまれているとされる。同センターは、今回の世論調査結果について「米国にアプローチの再考を求めるものだ」と指摘した。
