新米国大使、熱望かない赴任…長男夫妻は日本在住14年で孫娘は日本生まれ「妻も興奮を抑えきれない」

2025年5月10日(土)13時58分 読売新聞

単独インタビューに応じた米国のジョージ・グラス駐日大使=松本拓也撮影

 米国のジョージ・グラス新駐日大使(64)が9日、東京都内の大使公邸で本紙の単独インタビューに応じた。

 グラス氏は、長男一家が日本に長年住んでいることなど、「日本とのつながり」を強調し、親日家の一端をのぞかせた。各国の大使人事を決めるにあたり、日本大使のポストを熱望したという。

 長男夫妻は日本で暮らし始めて14年目に入ったといい、7歳の孫娘は日本で生まれ育った。「孫娘はとても賢く、知識欲にあふれている。日本の文化に育まれたおかげだ。彼女の成長を通じ、我々は日本がどのような国かよく分かっている」と述べ、大使就任について「妻も私も興奮を抑えきれない」と語った。

 グラス氏は1989年に米オレゴン大を卒業後、投資銀行などを経営した。トランプ米大統領の大口献金者として知られ、第1次トランプ政権では駐ポルトガル大使を務めた。

 トランプ氏から昨年12月、日本大使に起用する考えを伝えられた際、トランプ氏はグラス氏が過去に大使を務めた経験や、金融・経済に精通している点などに期待感を示したという。

 グラス氏はポルトガル大使時代の経験について、「安全保障や経済など、政策ばかりに焦点を当てていた」と振り返り、「今回は日本との素晴らしい友情を更に深めることに注力したい」と意気込みを示した。

 日米間では、関税交渉も含めて経済関係が複雑化し、安全保障を巡る課題もあるが、「友情を深めることによって日米関係は揺るぎないものとなる」と訴えた。

George Glass 米オレゴン州ユージーン出身。科学技術に特化した投資銀行を創設するなど、金融や科学技術分野に精通。オレゴン大で理事を務めるなど高等教育への関心も高い。第1次トランプ政権では、2017〜21年に駐ポルトガル大使を務めた。

ヨミドクター 中学受験サポート 読売新聞購読ボタン 読売新聞

「日本」をもっと詳しく

「日本」のニュース

「日本」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ