長江初の「ゼロカーボン島」が稼働開始―中国
2025年5月28日(水)17時30分 Record China
長江初の「ゼロカーボン島」が稼働を開始しました。
中国国有発電大手の国家電力投資集団(SPIC)は27日、中国南東部江西省彭沢に位置する綿船島風力発電事業が全容量で送電網に接続され、長江流域で初めての大規模な再生可能エネルギー電力供給を実現する「ゼロカーボン島」が正式に稼働したと発表しました。
今回送電網に接続された風力発電事業は、綿船鎮の「ゼロカーボン島」建設の中核事業です。数千人の作業員が1年半をかけて、綿船島に18基の風力発電ユニットと、関連する蓄電システムを建設しました。前段階で建設された太陽光発電プロジェクトと合わせて、自給自足型のクリーンエネルギー供給システムが基本的に構築され、長江流域で初めて大規模な再生可能なエネルギー電力供給を実現した「ゼロカーボン島」となります。
稼働後の年間発電量は2億4000万キロワット時以上に達し、年間で標準炭9万6000トンの節約、二酸化炭素排出量24万トンの削減に相当します。
「ゼロカーボン島」の稼働後は、島内の3万2000人の住民の生産と生活に必要なエネルギーを自給できるだけでなく、送電網を通じて大量のクリーンなグリーン電力を島外に送ることができます。
今後、「ゼロカーボン島」は風力、太陽光、電力貯蔵、水素、農業、漁業、観光など多様な資源の有機的な結びつきを全面的に推進し、風力発電、太陽光発電などのクリーンエネルギーマトリックスを構築し、長江流域の新型電力システムを構築して、長江経済ベルト地帯のグリーン・低炭素発展を推進するものとみられています。(提供/CRI)