航空機の技術とメカニズムの裏側 第472回 最近の時事ネタ(23)F-35の開発とデジタル・ツイン
2025年2月11日(火)9時5分 マイナビニュース
過去に第303回や第394回で、デジタル・ツインの話を取り上げたことがある。そこで引き合いに出したボーイング/サーブのT-7Aレッドホーク練習機、あるいはノースロップ・グラマンのB-21レイダー爆撃機は、最初からデジタル・ツインを開発プロセスに組み込んで作業を進めている。→連載「航空機の技術とメカニズムの裏側」のこれまでの回はこちらを参照。
後からデジタル・ツイン施設を新設したF-35
ところが、すでに機体が完成して量産が進んでいる段になってからデジタル・ツインのための新施設を開設する事例がある。F-35である。
2024年12月19日に、アメリカはオハイオ州のライトパターソン空軍基地に、「マイクロエレクトロニクス・デジタル・エンジニアリング・インフラストラクチャ」なる新施設ができると報じられた。7,000万ドルをかけるそうである。
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