位置情報が「ライブ位置情報」になるときとならないときがあります!? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ
2025年2月27日(木)11時15分 マイナビニュース
iPhoneで「ライブ位置情報」といえば、ほぼリアルタイムに更新される位置情報のこと。「探す」アプリで表示した相手に適用されると、移動にあわせて現在位置が変更されます。新幹線乗車時など高速移動中に適用されたときには、スピーディーに地図がスクロールするため、見応えがあります。
しかし、必ずしもライブ位置情報が適用されるわけではありません。
位置情報の更新頻度が高まることによりデータ送受信量も増えるため、通信状態が良好なときが大前提です。相手が電車の窓際付近にいない、トンネルを通過中といったときには通信速度が低下するため、リアルタイムより少し遅れて表示される通常の位置情報となります。
iPhoneの設定にも左右されます。たとえば、位置情報を表示する相手のバッテリー残量が少ないときや低電力モードのときには、ライブ位置情報が適用されないことがあります。当然、電源オフや機内モードのときは位置情報が発信されないため、リアルタイムどころか位置情報自体捕捉できなくなります。
インターネットに接続しているiPhoneかつ位置情報を共有している者同士であれば、ライブ位置情報を表示する条件は満たしていますが、iPhoneのモデルやiOSのバージョンによる影響があるかもしれません。処理速度や通信性能の影響も受けるため、より新しいモデル、より新しいiOSで動作しているiPhoneのほうがライブ位置情報が適用されやすい傾向にあります。
これらの条件が揃ったときに、位置情報を共有する相手を「探す」アプリでリアルタイムに捕捉できることになります。近い場所でも電波の状態がいつも同じとは限らないため、昨日はライブ位置情報だったけれど今日は3分前の位置情報が表示されている、という可能性も十分ありますよ。
海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら