「JR電話」が2027年3月31日をもってサービスを終了 ソフトバンク通信事業のルーツの1つ
2025年4月14日(月)16時27分 ITmedia Mobile
ソフトバンクがJR電話のサービス終了を決定
なお、JR電話との通話に対応する携帯電話サービス「JR携帯電話」(トランスネット提供)も、JR電話と同じスケジュールでサービスを終息する。
●なぜソフトバンクが「JR電話」を提供しているの?
JR電話をソフトバンクが提供しているのは、同社の通信事業の“ルーツ”が旧日本国有鉄道(国鉄)が運営していた「鉄道電話」にあるからだ。
鉄道電話は旧国鉄の事業所(駅/車両基地/各種事務所など)間の他、旧国鉄と結びつきの強い旅行会社や一部私鉄、旅館なども利用していた。旧国鉄がJRグループとして分割/民営化される際、鉄道電話は「鉄道通信」(通称「JR通信」)という会社に継承されることになった。
一方で、旧国鉄は1984年、通信自由化に備えて主要な商社との共同出資で「日本テレコム」という通信会社を設立し、独自の光ファイバー回線を使った専用線サービスや「0088」で始まる市外電話サービスを展開した。
1989年、鉄道通信は日本テレコムを吸収合併し、商号(会社名)を「日本テレコム」に改めた。その後、さまざまな紆余曲折があったが、現在のソフトバンクの法人格(会社としての人格)は鉄道通信(2代目の日本テレコム)に由来する。