ロームグループのSiCrystalとSTマイクロがSiCウェハの長期供給契約を拡大

2024年4月22日(月)17時53分 マイナビニュース

ロームとSTマイクロエレクトロニクスは4月22日、ロームグループのSiCrystalからSTマイクロへの既存の複数年に及ぶ150mmSiCウェハの長期供給契約を拡大することを発表した。
優れたエネルギー効率を発揮することから注目が集まるSiCパワー半導体は、自動車や産業機器をより持続可能な方法で電動化するために不可欠とされる。SiCデバイスは、効率的なエネルギー発電・分配・蓄積を促進することで、よりクリーンなモビリティソリューションへの転換や、排出物の少ない工業プロセスへの転換に貢献するとのこと。また同様に、AIアプリケーション用データセンターのように多大な資源を使用するインフラ設備において、より信頼性の高い電源供給にも貢献するという。
今般拡大された契約は、SiCrystalがドイツ・ニュルンベルクで生産するSiCウェハを複数年にわたり供給することを定めたもので、拡大期間における取引額は2.3億ドル以上になる予定だとする。
STマイクロ エグゼクティブ・バイスプレジデント 最高購買責任者のGeoff West氏は「長期契約の拡大により、150mmのSiCウェハを追加で確保できるようになる。これにより、世界中の車載・産業機器分野の顧客に製品を提供するためのSTマイクロの製造能力を増強していく」とのコメントを残している。
一方SiCrystalの社長兼CEOを務めるRobert Eckstein(博士)氏は、「今後も150mmSiCウェハの供給量を継続的に増やし、常に信頼性の高い製品を提供することにより、SiCビジネスを拡大するパートナーをサポートしていく」と話している。

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