「楽天ペイ」と「楽天カード」、どちらで支払う方がお得? 還元率の違いをチェック
2025年4月23日(水)11時13分 ITmedia Mobile
楽天ペイアプリ画面
●楽天ペイはチャージ払いが1.5%の高還元率
楽天のコード決済「楽天ペイ」。加盟店数は2024年9月時点で930万カ所(楽天ペイ、楽天Edy、楽天ポイントカードの利用可能箇所合計数)。コンビニやスーパー、ドラッグストア、ファストフード、カフェ、居酒屋、百貨店など、実にさまざまなお店で利用できる。
楽天ペイを利用するには、楽天ペイアプリをダウンロードして登録する。既に楽天会員なら楽天IDでログインすることで、登録しているクレジットカードが自動で表示されるのが便利だ。
楽天ペイアプリでは、コード・QR払い、金額を入力するセルフ払い、Suica払い、電子マネーの楽天Edy払い、楽天カードのタッチ決済、バーコードを読み込む請求書払いとさまざまな支払い方ができる。
それぞれの支払い方の楽天ポイントの還元率は、楽天ペイのコード・QR払い、セルフ払いが最大1.5%還元。Suicaは楽天カードからのチャージで0.5%還元に加え、JR東日本エリアの鉄道利用で2%、買い物で1%または0.5%還元が得られる。楽天Edyは基本0.5%還元。そして楽天カードは基本1%還元。なお、請求書払いはポイント還元の対象外になる。
この中で、いつでもどこでも支払いやすいのが「コード・QR払いの楽天ペイ」と「楽天カード」だ。楽天Edyも利用しやすいが、ポイント還元率が0.5%なので、楽天ペイや楽天カードで支払う方がお得になる。
楽天ペイの支払い方法には、以下の通り、4つの方法がある。
・楽天キャッシュにチャージして支払う「チャージ払い」
・楽天ポイントで支払う「ポイント払い」
・楽天銀行口座から引き落とす「楽天銀行口座払い」
・楽天カードや楽天銀行デビットカードから引き落とす「カード払い」
この中で一番ポイント還元率が高いのが、1.5%のチャージ払いだ。それ以外の支払い方だと1%還元になる。
楽天カードや楽天銀行デビットカード以外の他社のクレカやデビットカードを楽天ペイの支払いに充てることもできるが、その場合、対象外となってポイントがつかないので注意したい。
通常1%以上が高還元率といわれるのだが、楽天ペイのチャージ払いでは1.5%還元にもなる。チャージ払いは楽天グループの電子マネー「楽天キャッシュ」にチャージして、その残高から支払う方法。楽天キャッシュにチャージする方法は複数あり、楽天カード、銀行口座、ATM(セブン銀行・ローソン銀行)、楽天ラクマ、楽天ギフトカード、楽天ウォレット、楽天Edyからできる。どのチャージ方法でも楽天キャッシュから支払うことで、その利用金額に対して1.5%のポイント還元が得られる。
このチャージ払いの中で、いつでもスマホで手軽に操作できて便利なのが、楽天カードと銀行口座からのチャージだ。銀行口座チャージには全国350以上の金融機関が対応している。
●楽天カードは楽天市場のSPUで還元率が+2倍に
一方、楽天カードはレギュラー、ゴールド、プレミアム、ブラックのプロパーカードの他、提携カードなども複数ある。プロパーカードの場合、年会費永年無料の「楽天カード」、年会費2200円(税込、以下同)の「楽天ゴールドカード」、年会費1万1000円の「楽天プレミアムカード」、年会費3万3000円の「楽天ブラックカード」が用意されている。
これらのプロパーカードのポイント還元率はいずれも基本1%。とはいえ、国内外のあらゆるお店で利用できて汎用(はんよう)性が高い。楽天市場の買い物は楽天ペイでは支払えないが、楽天カードは利用でき、SPU(スーパーポイントアッププログラム)によりポイントが+2倍になるメリットもある。楽天ゴールドカード以上なら誕生月にさらに+1倍。楽天プレミアムカード以上で、毎週火曜・木曜の買い物で+1倍になり、5%還元になるのは大きい。
その他、2025年1月1日からスタートした「楽天カードプレミアムプログラム」では、楽天ゴールドカード以上の会員に向けて、新たな特典が用意された。「楽天損保」の保険料支払いに楽天カードを利用することで得られるポイントがアップしたり、楽天カードの利用代金引き落としで「楽天銀行」の普通預金金利がアップしたりする。既に提供されているサービスでは、「楽天証券」の投信積立に楽天カードを利用することでポイント還元が得られる点にも注目だ。
●まとめ:楽天ペイと楽天カードを使い分けるのがお得 ポイント二重取りも見逃せない
街ナカでの支払いは1.5%還元になる楽天ペイのチャージ払いがお得。楽天ペイはネットショップの支払いにも利用できるが、そのサイト数はまだ少ないので、幅広く利用できる楽天カードの方が使い勝手がいいだろう。楽天市場で楽天カードを利用すると、通常1%のポイント還元率が3%や5%にアップするのでお得だ。
つまり、楽天ペイと楽天カードは片方だけを使うよりも、両方を利用して決済シーンに合わせて使い分けるのがおすすめ。街ナカでの支払いには楽天ペイが必須だが、そのチャージに楽天カードを利用することで1.5%のポイント還元率が得られ、楽天市場などの楽天サービスでは楽天カードが効力を発揮する。
しかも街ナカのお店が「楽天ポイント」の加盟店でもあった場合、楽天ペイの決済で得られるポイントと合わせてダブルでポイントがたまり、その還元率は最大2.5%になる。街ナカではこの二重取りが一番お得。楽天ペイで支払う場合は、楽天ポイントの加盟店かどうかも確認し、楽天ポイントカードの提示を忘れないようにしたい。