炊飯器で炊いたお米が焦げるようになってきた……考えられる原因は?【家電のプロが解説】
2025年4月29日(火)21時25分 All About
炊飯器で炊いたお米が焦げているような場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。
「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。
(今回の質問)
炊飯器で炊いたお米が焦げるようになってきました。どのような原因が考えられますか?
(回答)
まずは炊飯器自体の設定と、お米や水の量が合っているか確認しましょう。劣化などが原因の場合もあります。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
まずは設定を確認しましょう
基本的に炊飯器の通常モードでご飯を炊いた場合、焦げることはありません。ただし、一部の炊飯器が搭載している「おこげモード」や「火加減調整機能」などを利用すると、意図的におこげを作れるのは事実です。まずはそのような設定を誤って選択していないか、見直してみましょう。そのうえで設定が原因ではない場合、まずはお米の量と水分量が合っているか、確認しましょう。水分量が少な過ぎると、ご飯が炊きあがる前に水分がなくなってしまうため、焦げやすくなります。
炊飯器の内釜に原因があることも
そのほか、炊飯器の内釜に原因がある場合もあります。例えば、コーティングの劣化や変形があると、正しく熱が伝えられなかったり、制御ができなくなるのです。これらが原因で、一部に熱が集中して焦げてしまうことがあります。また、内釜の洗浄が不十分で汚れが残っている場合も注意が必要です。特に炊き込みご飯などをした後はしっかりとチェックしましょう。炊きたてではなく、保温後に焦げが発生することもあります。長時間保温しているとフチに当たっているご飯が乾燥してパリパリになります。炊飯器のモデルによって保温性能は大きく異なるので、推奨時間をチェックしましょう。
このほか、内ふたや蒸気孔の汚れ、パッキンの劣化による加熱不調なども考えられます。お米が古い場合も、正しく吸水できず、焦げが発生しやすくなる可能性があります。
まずはメンテナンス機能を使って、炊飯器をキレイにするのが大切。それでも焦げが発生する場合はメーカーに修理を依頼してみるのも方法です。
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
(文:コヤマ タカヒロ)