炊飯器は内釜以外のパーツも毎日洗わないとダメ? 怠ると何が起きる? 【専門家が解説】
2025年5月17日(土)21時10分 All About
炊飯器の内釜以外のパーツは、どのくらいの頻度で洗えばよいのでしょうか。「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとして多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が正しい掃除の頻度を解説します。
(今回の質問)
炊飯器は内釜以外のパーツも毎日洗わないとダメですか?
(回答)
内釜以外のパーツも毎回洗浄することが推奨されています。できるだけ炊飯するたびに洗うようにしましょう。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
内釜だけでなく、内ぶたも必ず毎回洗いましょう
内釜は、炊飯器の中で米を炊く最も重要な部分ですので、使用後は必ず洗浄する必要があります。内釜には米のでんぷん質が残りやすく、それを放置すると臭いの原因やカビの発生につながります。乾くと洗浄に手間がかかるため、使用後は、内釜が冷めてからなるべく早いうちにスポンジや食器用洗剤で優しく洗いましょう。しかし、内釜の洗浄はもちろん重要なのですが、内釜以外のパーツについても適切なケアが必要です。例えば、炊飯器の内ぶたは毎回しっかり洗浄するのが大切。ふたの内側には蒸気や水滴がたまるだけでなく、炊飯時に発生する「おねば」(お米のでんぷん質が粘り気になったもの)が付着し、だんだんと汚れていく可能性があるためです。
一方で、蒸気口やパッキンは毎回洗浄する必要こそないものの、汚れが気になった際には定期的に洗うべきといえます。これらのパーツは炊飯中に発生した蒸気を排出する役割を果たしていますが、ご飯粒などがこびりついてしまうことがあります。詰まってしまうと、正常に炊飯ができなくなる恐れもあるのです。そのため、毎回洗浄する必要はありませんが、定期的に掃除を行いましょう。水で洗い流すだけでなく、ブラシでこすることをおすすめします。
炊飯器の外側も定期的に拭きましょう
内側のみならず、炊飯器の外側にも汚れが付く可能性があります。定期的に拭いておくことで、清潔感を保てます。汚れが目立たないときでも、月に1回程度は拭き掃除を行うとよいでしょう。炊飯器は内釜だけでなく、内ぶたや蒸気口、パッキン、外側など、さまざまなパーツの清掃が大切です。これらを怠ると、機器の性能が低下したり、食材に不快な臭いや味が移る原因となるため、日々の手入れをしっかり行うことが重要です。頻繁に使用する調理器具だからこそ、清潔な状態を維持し、おいしいご飯を楽しむための環境を整えるようにしましょう。
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
(文:安蔵 靖志)