COMPUTEX TAIPEI 2025 - NVIDIAの配信ツール向けAIコンパニオンが面白い。実際に使われてるところを見たくなる

2025年5月23日(金)6時11分 マイナビニュース


NVIDIAはCOMPUTEX 2025の会期にあわせて「NVIDIA GTC Taipei」を開催して、独自に基調講演を行いました。主要なトピックはやはりGeForce RTX 5060の投入で詳細は『299ドルのBlackwell、「GeForce RTX 5060」が販売開始へ - COMPUTEX TAIPEI 2025』で読めるほか、データセンター領域では富士通やQualcommが「NVLink」の採用でスケーラビリティの強化に努めるなど、消費者向け以外にも見どころのある発表会になりました。
今回、近隣の高級ホテルで開催されたデモスイートを見学。主な内容自体は1月にラスベガスで行われたCES 2025のデモと大きく変わるものではありませんでしたが、GPUに統合する強力なTensorコアをローカル環境で活用できることをNVIDIAが見せてくれることには意義があるように感じます。
デモではGeForce RTX 5060を搭載したメーカー各社のグラフィックスカード展示に加え、GeForce RTX 50シリーズの強力なAI性能を手元で実際に利用することにフォーカスされた展示が多くみられました。NVIDIA Appからすでに利用できる「Project G-Assist」はマイクを通じた自然言語での音声入力でPCを操作できるというもので、ゲーム内の設定を変更したり、接続されているデバイスのイルミネーションを設定したり、音楽の再生停止を制御する様子を披露。
カスタマイズ性の高さもアピールしており、プラグインの導入で外部APIの操作を行うことも可能だとしています。プラグインの作り方自体に詳しい必要はなく、「AIツールのプラグインをAIで作れば良い」と豪語し、作ったプラグインはコミュニティサイトで共有可能。よくわからない場合は有志が作った便利そうなものを適宜導入することもできるでしょう。
Project G-Assistも興味深いものですが、やっぱり配信画面上でAIと共演できるサービスの方が気になりました。一般的にゲーム配信といえばゲーム画面中に自分のカメラが入っているようなものですが、ここにローカルの計算資源で動作するAIコンパニオンが闖入。下の写真でいうところの、白と黒のストライプを着た彼がAIです。
もちろんマイクで話しかければ自然な応答を返してくれるほか、配信ツール上でマイクのミュート・アンミュートのような設定を行うことに加え、なんとゲーム内容を理解した発言まで行えます。デモではフォートナイトが用いられており、あえて性格を“アグレッシブ”に変更。ボロボロのリソース状態で「ここからどうすれば勝てると思う?」と聞くと「何にも持ってないのに勝てるわけないだろ(筆者訳)」と返答してきた上、デスした瞬間には「何やってんだ本当に(筆者訳)」と発言。コラボ相手がいなくてもAIと一緒に配信を盛り上げることができます。
この機能はNVIDIA Appではなく、Streamlabsで今年後半の提供開始を予定。ぜひ大手配信者に使わせるなどして認知向上を図ってもらいたいです。

マイナビニュース

「データセンター」をもっと詳しく

「データセンター」のニュース

「データセンター」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ