「静かだけど、こんなもんです」――GeForce RTX 5060カードが一斉に登場

2025年5月26日(月)17時25分 ITmedia PC USER

ドスパラ秋葉原本店前の立て看

 先週、NVIDIAの新しいミドルレンジGPU「GeForce RTX 5060」を搭載したグラフィックスカードが各社から一斉に売り出された。価格は5万4000円弱から6万7000円弱となる。各ショップの在庫は潤沢だ。
●GeForce RTX 5060カードが5.4万円弱〜6.7万円弱でデビュー
 GeForce RTX 5060はBlackwellアーキテクチャを採用しており、2025年4月に登場した「GeForce RTX 5060 Ti」の1つ下に位置する。CUDAコアは3840基(GeForce RTX 5060 Tiは4608基)で、8GBのグラフィックスメモリ(GDDR7)を積む。
 入荷した各ショップの売り場は週末を前に静かな様子だったが、想定の範囲内の様子だ。パソコン工房 秋葉原パーツ館は「静かですけど、ミドルレンジはこんなもんです。これからじわじわと売れていくでしょう」と語る。
 TSUKUMO eX.も「まだRTX 4060/4060 Ti搭載カードの在庫がありますからね。ただ、スタート時の価格としては悪くないんじゃないかと思います。価格を抑えてゲーミング構成を組みたい人に良い選択肢になりそうですね」と評価していた。
 一方で、メモリ8GB版のGeForce RTX 5060 Tiカードの先行きを不安視する声もあった。あるショップは「(RTX 5060 Tiは)メモリ16GB版は初回から好調ですが、8GB版は存在感が薄いですね。そこにRTX 5060カードが登場したわけで、ますます差異化が悩ましい感じになっています」とこぼしていた。
●ASUS JAPANから白いX870マザーボードが登場——ドスパラ限定
 板モノの新製品としては、ASUS JAPANからAMD X870チップセット搭載のATXマザーボード「X870 MAX GAMING WIFI7 W」が売り出されている。ドスパラ専売モデルで、ドスパラ秋葉原本店の価格は4万1800円だった。
 白を基調としたデザインを採用しており、電源フェーズは12+2+1の構成だ。3基のM.2スロット(うち1基はPCIe 5.0対応)を備え、2.5GbE対応の有線LANに加え、Wi-Fi 7対応の無線LANアンテナも付属している。
 同店は「人気の白基板です。Ryzen X3Dの再入荷もありましたし、AMDプラットフォームでマシンを組みたい人にちょうどいい製品かなと思います」と話していた。
 最近は、Ryzen X3Dシリーズの人気が全CPUでも抜きん出ているとのコメントをよく聞く。長らく品薄傾向にあったが、既報の通り、複数のショップで「Ryzen 9 9950X3D」や「Ryzen 9 9900X3D」、「Ryzen 7 9800X3D」などが再入荷している。9950X3Dは週末を待たず売り切れたショップも複数あったが、それでも入手性が大きく改善したのは確かだ。
●Lian-Liの無線ファン「UNI FAN TL Wireless」に140mm版が加わる
 冷却パーツで注目を集めていたのは、発光パターンや回転数をワイヤレスで制御できるLian-Li Industrialの汎用(はんよう)ファン「UNI FAN TL Wireless」シリーズだ。2025年2月に登場した120mm版に、140mm版が加わった。
 標準回転とリバースタイプ、中央に円形液晶ディスプレイ(LCD)を搭載するタイプと非搭載タイプ、ブラックとホワイトのバリエーションがあり、掛け合わせで8モデルが登場している。
 価格差はディスプレイの有無のみで生じており、LCDありが9500円弱、なしが7000円弱となる。3個パックはなく、制御には別途「L-ワイヤレスコントローラー」をそろえる必要がある。
 入荷したオリオスペックは「ワイヤレス制御かつ連結可能なファンということで、120mmモデルは安定した人気があります。最近は420mmラジエーターが組み込める大型のケースもそれなりに売れていますし、こちらの需要もあると思います」と話していた。
●最新ライブに最適な「USBネオンサインライト」が売り場で目立つ
 新製品の中でも異彩を放っていたのは、エアリアの「USBネオンサインライト」だ。USB接続で点灯/消灯できるネオンサイン風のLEDライトで、デザインは「STREAMING」と「ON GAME」「ON AIR」「LIVE」がある。「LIVE」が3500円前後で、他は4000円前後となる。
 ゲーム配信時のルーム背景などに使えるアイテムで、展示中のTSUKUMO eX.でも大きな注目を集めているという。同店は「欲しいという人は多いですね。ただ、(取材した23日時点では)まだ『LIVE』しか在庫がありません。他のデザインを待っている声もよく届きますが、お待ちいただくしかない状況でして」と話していた。

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