【WBC】「代打には慣れている選手を」岩村明憲氏が考える国際大会のベンチメンバーとは?
(C)Getty Images
現役時代、東京ヤクルトスワローズや東北楽天イーグルス、メジャーリーグ・タンパベイレイズなどで活躍し、現在は独立リーグの福島レッドホープスで球団代表兼監督として活動している岩村明憲氏に独占インタビューを実施。3月に控えるWBCについて、国際大会の難しさを語った。
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3月に開催されるWBCで世界一奪還を目指す侍ジャパンのメンバー30人が決まった。2月には宮崎でキャンプも実施される予定で、ひとつのチームとして動き始めている。国際大会で戦うのは簡単なことではない。環境の変化や、コンビネーション、チームとしてのまとまりなどクリアすべきポイントは様々だ。
そんな国際大会の『難点』について2009年大会で世界一に輝いた経験を持つ岩村氏に質問すると、「トップ集団の集まりですから、何か問題がある事もないと思います。例えば内外野の連携や、投内連携といったところは高いレベルでやってる選手ですから、宮崎でのキャンプで解決すると思います」と、守備における連携プレーや声掛けなどのコンビネーションについては問題ないと語った。しかし、試合には対戦相手がいる。その相手への対策が重要だと話す。
「対戦相手の取ってくる策は国によって変わってくる。その対策をとっていく中で、数試合やればまた傾向は出てくる。そこでまた作戦を練り直したりしていく。それぞれが肌で感じ取ったものを首脳陣じゃなくて、選手たちから相談していくのが絶対いと思いますね」
「もちろん僕たちが勝てた時は、スコアラーさんの意見があったりとか、すごく大事な方向に働いたので、色んな角度からの目線も大事にした方がいいんじゃないかなと思います」
試合ごとに経験値は上がり、情報はアップデートされていく。実際に体で感じたそれらのことを選手たちから積極的に言葉にしていく。そんな心構えが大事だと明かしてくれた。
さらに岩村氏はバックアップメンバーの難しさにも触れ、「それぞれのチームだとレギュラーで出ていたりする選手がバックアップメンバーとして代打や代走、守備固めなど試合の途中から出ていく事ってすごく難しい」と、普段と違う役割にいかに対応できるかどうかがカギになると話す。
「本当に、この選手は成績から見れば1打席だけでも結果を残せるだろうというわけではない。スタメンで出てると、試合中の4打席の中で結果を残せばいいので、打てなくても次で取り返そうというふうにできる。でも代打は特殊で、その打席しかないので、その集中力やモチベーションの持っていき方も含めて、慣れている選手を使った方がいいんじゃないのかなと思います」
代打の切り札という言葉があるように、ベンチスタートとなる選手にもその役割のプロがいる。という岩村氏の考えは、特に国際大会において重要な考え方かもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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