【WBC】侍ジャパン キャプテン不在の功罪 キーマンとされる「選手の名前」
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3月に行われるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に向け侍ジャパンの宮崎キャンプが17日、始まった。
キャンプ初日はメジャー組で唯一参加となったダルビッシュ有投手(36=パドレス)がウォーミングアップ時に周囲の選手に積極的に話しかけるシーンも見られるなど、和やかムードでスタート。多くのファンが見守る中、各選手、高揚感を漂わせつつ、順調に調整を進めた。
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また栗山英樹監督(61)は今回のチームに、キャプテンを置かないことを表明。その理由に関して「選手たちには、このチームがジャパンではない、あなたがジャパンなんです。年齢も実績も関係なく、それくらいの誇りとチームを引っ張る気持ちを持ってください、というメッセージを送ってきたつもり。そう考えれば、全員がキャプテンンということになる」とコメント。
栗山監督もこの点については直前まで悩みぬいたとされるが、史上最強ともいわれる今回の侍ジャパンメンバーを見て、選手への信頼と共に重い決断を下した。
キャプテンを置かないことのメリットとしては、栗山監督が伝えたように各自が自覚を持って取り組めることにある。国内外のトップクラスの選手が集まる場、細かく言わずともそれぞれが役割に応じた働きができるはずと見ている。
全員キャプテンの指令を受け、村上宗隆(23=ヤクルト)も「その自覚はある。走攻守すべての面で引っ張っていければ。声を出したりそういうのは得意なので」と早速、自覚を示した。
キャプテン制を敷くことで特定の選手への負荷がかかることを危惧したともいえる。実際、過去の大会ではキャプテンに指名された選手が重責に悩むシーンもあった。
ただ一発勝負となる国際舞台の場では、相当なプレッシャーも予想され、場合によっては主将がいたほうがプラスになる場面も想定される。
そこでキーマンになると見られているのは山田哲人(30=ヤクルト)だ。
若返りを図った今回の侍ジャパンメンバーの中では古株にあたり、金メダルを獲得した2021年夏季五輪を含め、様々な国際舞台を経験している。
「ヤクルトでは主将も務め、前に出て引っ張っていくタイプではないがきちんと選手を見てのフォローには定評がある。今回同じく代表入りした村上が前面に立って引っ張っていくとすれば、山田は後ろからチーム全体を見てアドバイスする形がバランスがいいのではないか」(球界関係者)
日頃から仲の良さで知られる村上、山田のヤクルトコンビのタッグが侍ジャパンでも注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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