メルセデスF1のラッセルがバンディーニ賞を受賞。100年前のタルガ・フローリオ優勝マシンでのドライブも楽しむ
ジョージ・ラッセルは、F1エミリア・ロマーニャGPを前にした5月15日、イタリアで名誉あるロレンツォ・バンディーニ賞を授与された。この賞はこれまで、マックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレール、ランド・ノリスらが受賞したことでも知られる。
ロレンツォ・バンディーニ賞は、1967年モナコGPでの負傷が原因で命を落としたカリスマ的なフェラーリドライバーを追悼するため、彼の名前を冠して設立された賞。エミリア・ロマーニャ地方にあるブリジゲッラ村のフランチェスコ・アシレッリと、ティツィアーノ・サモレによって1992年に創設された。
トロフィーは、カーナンバー18のフェラーリ312が配された陶器製で、バンディーニの功績を鮮烈に思い起こさせるデザインになっている。
ジャーナリストとF1チームのベテラン12人で構成された審査団は、ラッセルの献身とスキルを認め、名誉あるこれまでの受賞者のリストに彼の名前を追加した。
同時期に、ラッセルの所属チームであるメルセデスは、重要な節目を迎えた。シチリア島の公道で開催されていた伝説のレース、タルガ・フローリオでメルセデスが優勝してから、今年は100年目にあたるのだ。
1906年に初めて開催されたタルガ・フローリオは、危険なルートによってモータースポーツ愛好家の心を掴んだが、最終的には1977年に安全上の懸念に屈することになった。しかしそのレガシーは受け継がれており、現在はイタリアラリー選手権の一部となっている。
ラッセルが栄誉ある賞を祝うなか、メルセデスも1世紀にわたるモータースポーツの歴史を振り返る機会を設け、タルガ・フローリオに参戦していたマシンのステアリングをラッセルに託した。
ラッセルは、メルセデス・ベンツ・クラシックによって最近修復された由緒ある1924年の2リッターマシンを、ファエンツァからブリジゲッラまで運転し、村の広場でトロフィーを受け取った。
「100年前のメルセデスのステアリングを握るのは、素晴らしかった」とラッセルは語った。
「これは運転されるよりも、博物館に展示されて人々に賛美されるようなマシンだ。だから、修復以来初めて公の場に出すのを任されたのは、本当に名誉なことだった」
「走りは格別だったよ! 音は素晴らしく、狭いタイヤ幅を考慮すると、コーナーでのハンドリングはとても印象的だったね。このクルマをドライブする機会を得られて本当にうれしかったので、メルセデス・ベンツ・クラシックのチームに心から感謝したい」
「ロレンツォ・バンディーニ賞を受賞できたことも、本当に光栄だった。多くの偉大なF1ドライバーがこの賞を受賞しているので、自分の名前をそのリストに加えることができたのは名誉なことだ」
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