菊池雄星 ジャッジを2打席連続で申告敬遠 スタンド騒然も2回は無失点 エ軍勝負避ける判断奏功
2025年5月29日(木)11時14分 スポーツニッポン
◇ア・リーグ エンゼルス—ヤンキース(2025年5月28日 アナハイム)
エンゼルスの菊池雄星投手(33)が28日(日本時間29日)、本拠でのヤンキース戦に先発。相手主砲のアーロン・ジャッジ外野手(33)を2打席連続で申告敬遠と勝負を避け、スタンドが騒然となった。
0—1の2回2死からゴールドシュミットを四球で歩かせると、続くグリシャムに左翼線へ二塁打を浴び2死一、二塁でジャッジとこの日、2度目の対戦を迎えた。
ただ、エ軍側はまたしても申告敬遠を選択。相手主砲は一度もバットを振ることなく一塁ベースに進んだ。この判断にはスタンドも騒然となった。
これで満塁にピンチを広げたが、4番・ベリンジャーを左飛に打ち取り、結果的に申告敬遠という勝負手は功を奏した。
初回の立ち上がりは先頭・ゴールドシュミットに二塁打を許し、いきなり得点圏に走者を背負い、次打者・グリシャムは空振り三振に仕留めた。ただ、1死二塁で3番・ジャッジを申告敬遠。試合序盤から勝負を避ける判断にスタンドからはブーイング。左腕は思わず苦い顔を見せた。
4番・ベリンジャーも四球で歩かせ満塁にピンチを広げると、続くボルピに中犠飛を許し、先制点を失った。さらにドミンゲスには三塁への内野安打を許し、再び満塁としたが、ラメーヒューを中飛に打ち取り、最少失点で切り抜けた。
前回23日(同24日)のマーリンズ戦は今季最多110球を投げ、5回2/3を7安打無失点。4四球を与えるなど、毎回走者を背負いながらも得点を許さず、移籍後11試合目で初白星をつかんだ。
今季成績はここまで11試合に登板し、1勝4敗、防御率3・17。
チームは菊池が初白星をつかんだ試合まで8連勝を飾り、勝率5割に復帰。ところが翌24日(同25日)のマーリンズ戦から前日のヤンキース戦までまさかの4連敗。一気に借金4まで逆戻りした。左腕には連敗ストップの期待がかかる。