ソフトバンク・安藤ケビン通訳 エンゼルス菊池雄星の努力する姿や自身の経験を生かして献身
2025年5月27日(火)6時0分 スポーツニッポン
【筑後のおじ鷹】スチュワートとダウンズをそばで支えるのが安藤ケビン通訳(28)だ。「2人とも凄く真面目。少しでも貢献できるように自分も頑張りたい」と穏やかな表情を浮かべる。
米国出身。城島チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)のマリナーズ時代に憧れ捕手を始めた。NPB入りの夢を胸に独立リーグの日本海・石川に入団。「キャッチングが悪くて…」。捕手以外に外野もこなすなど4年間プレーしたが壁は厚かった。引退後は菊池雄星(現エンゼルス)の通訳を3年間務めた。誰よりも努力する姿を間近で見たことは大きな財産だ。
23年から現職で石川時代に学んだことを大事にしている。「自分は日本に来たときに、悪気なく失礼な行動や言葉の使い方をしていたことがあったので」。同じ失敗をしてほしくないため、しきたりなど文化の面は常に意識して外国人選手をサポートする。
スチュワートが左腹直筋を痛めてリハビリのため米国に帰国していたこともあり、最近は2軍で再調整中のダウンズのサポート役が多かった。「野球だけではなく、それ以外の面もフォローできるように」。筑後ファーム施設に毎日早く来て試合の準備をする助っ人の姿を見て、努力が報われることを願っている。
◇安藤 ケビン(あんどう・けびん)1996年10月1日生まれ、米国出身の28歳。16年から独立リーグの日本海・石川でプレー。20年から3年間、菊池雄星(現エンゼルス)の通訳を務める。23年から現職。